はじめに

急騰する銘柄は、単なるサプライズとは限らず、トップラインの成長や好決算後のドリフト(PEAD)などの必然性が積み上がっているケースもあります。短期〜中期で株価が動きやすい銘柄の見極め方を5つのポイントに整理。投資家として、テンバガー級や急騰株を選ぶ際の判断基準としてご活用ください。


テンバガー級や急騰株を見抜く! 5つのチェックポイント

株式市場では、「急騰する銘柄」はサプライズのように語られがちですが、実際には共通する構造的な特徴を備えている銘柄も多くあります。つまり、たまたま上がったわけではなく、「上がる必然性」が積み上がっているケースも多いのです。

本記事では、好決算サプライズや成長市場という典型的要因だけでなく、“急騰のタネを持つ銘柄”5つのポイントを解説します。

急騰銘柄を選ぶポイント1: 売上成長率(トップライン)の伸び

多くの投資のプロが「これが1番」というほど重視するのがトップライン、つまり、売上高が伸びているかどうかです。特に、年率で売上成長率が10%以上、できれば20%以上の企業は注目に値します。

なぜ利益(営業利益・経常利益)より先に売上高を見るべきかというと、会社が大きくなっていることを示す企業活動の本流であり、会計処理による操作が入りにくく、市場がその企業の商品やサービスを必要としている需要の証となる数字だからです。

法人企業統計によると、年次別法人企業統計調査(令和6年度)では上場企業(金融業、保険業を除く)の売上高は3.6%成長です。

そんな中、売上成長率が10%・20%の企業は明らかに平均以上の成長企業といえます。こうした企業が数年にわたって高い成長率を維持できれば、市場から「本物かもしれない」と評価されやすくなり、これが株価急騰の前兆となり得ます。

売上成長率が30%を超えるような企業は、新製品の大ヒット、成長市場の中核、あるいは、M&Aの成功などにより企業のフェーズが一段上がっている可能性が高いです。上場直後のテンバガー候補となるケースも多く見られます。こうした企業は特に上場直後の数年で急騰が起きやすく、いわゆるテンバガー候補となるケースも多く見られます。

急騰銘柄を選ぶポイント2:オーナー経営がもたらす成長ドライブ

創業者やオーナー社長が多くの株式を保有している企業は、株価が急騰しやすい傾向があります。経営者自身が株主であるため、株価が上昇すれば自らの資産も増えることになり、株価向上のインセンティブが明確に働くからです。また、創業者が大株主である企業は浮動株が少なく、市場で流通する株数が限られるため、資金が流入した際に株価が動きやすい構造になっています。

さらに、創業者がトップに立つ企業は意思決定が速い傾向があり、新規事業の開始や不採算事業の撤退、M&Aや設備投資などの判断が迅速に行われやすい点も成長にプラスに働きます。

加えて、創業社長は「なぜこの事業を立ち上げたのか」「何を強みに勝ってきたのか」といった原点を自分の言葉で語れることが多く、投資家に対して強いメッセージを発信しやすいというIR面での優位性もあります。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介