はじめに

目的を叶えるための仕組み作り

目的を明確にできたら、次はその目的を実現するための仕組みをつくります。ここでは、実際にAさんご夫婦と取り組んだ2つの方法を紹介します。

1. お金を使う前提でライフプランを更新する

Aさんご夫婦の希望を踏まえ、8,000万円のマンションを購入する前提でライフプランを更新しました。以前に検討していた時より価格は上がりましたが、教育費のピーク時も無理なく乗り切れることが確認できたため、安心して購入を決意することができました。

このように大きな支出をライフプランに組み込むことで、使えるお金の範囲が明確になり、将来への安心感が生まれます。

2. 支出の「許可ライン」を設定する

「この金額までは使ってよい」という許可ラインを決めておくのも効果的です。Aさんご夫婦は、月15万円(手取りの約10%)を許可ラインとし、その範囲で家事代行と家族旅行の積立を始めました。

ヒアリングを通じて、実はお二人とも旅行が好きなのに先々の不安から我慢していたことが分かったためです。許可ラインを設けることで、安心して使える金額が明確になり、支出への罪悪感が薄れました。

このように仕組みを整えることで、その場の感情に流されず、目的に沿ってお金をコントロールできるようになります。

お金を「守る」から、「使いこなす」へ

貯める力がある夫婦こそ、次に必要なのは使う力です。資産形成に成功した高所得者層が直面する「お金はあるのに使えない」というジレンマは、お金が人生を豊かにする手段ではなく、守り抜くべき目的になってしまうことで生まれます。

しかし、Aさんご夫婦の事例のように、このジレンマは自分の価値観の明確化と、それを実現する仕組み作りにより解消することができます。住宅購入や家事代行、家族旅行といった支出を、人生の満足度を高める未来への投資として捉え直すことが、「お金を使う力」の本質です。

あなたは今、どれだけ多くの資産を使わずに眠らせてしまっているでしょうか?不安を乗り越え、眠らせているお金を最高のパートナーとして使いこなすことで、さらに充実した人生が待っているはずです。

「私、同年代より貯蓄が上手にできていないかも…」お金の悩みを無料でFPに相談しませんか?[by MoneyForward HOME]

この記事の感想を教えてください。