はじめに

JAL(日本航空)やANA(全日本空輸)のホームページを開くと、国内線の航空便予約とともに「往復航空券+宿泊」のタブがあるのに気づくと思います。

JALは「JALダイナミックパッケージ」、ANAは「旅作(国内ダイナミックパッケージ)」と呼ばれるツアー旅行商品です。ツアーというと決められた行程で旅をするイメージが強いのですが、これらは往復の航空路や宿泊先、宿泊日数などを自由にセレクトできる使い勝手の良さが魅力のツアー旅行商品です。

意外と便利な航空会社のツアー、今回はこの旅行の魅力とおトクな使い方について紹介します。


往復の航空路と宿泊先が自由に選べる

このツアー商品の一番の魅力と言えるのが、往路と復路で異なる航空路を利用できることです。もちろん、羽田空港~秋田空港の往復で利用できますが、往路は羽田空港→秋田空港、復路は青森空港→羽田空港のように異なる路線も利用可能です。秋田~青森間の移動はJRでもレンタカーでも自分の好みに合わせて自由にセレクト(自己負担・レンタカーはオプションで予約可)でき、一筆書きのように無駄なく周遊することができます。


機窓からの秋田沿岸


能登空港のANA機

JALのダイナミックパッケージを例にとると、1泊以上13泊までの旅程を立てることができます。最低1泊の1泊2日の旅程が条件ですが、3泊4日の旅程で宿泊予約するのは2日目でも3日目でも自由にできます。1泊目は友人宅、2泊目はJALでホテルを予約、3日目は現地に行って気に入ったところで宿泊など、宿泊先が自由に選べるのは旅の利便性が向上します。

往復の航空路と宿泊の自由度の高さ、さらに出発の前日(オプションは7日前・レンタカーは3日前)まで予約可能となれば、旅のアイテムとして魅力十分です。

航空便の運賃と宿泊費を比べてみよう

航空券は予約変更可能な普通運賃(ノーマルフェア)のほか、往復割引運賃や事前購入することで割引となる各種運賃があります。早めに予定が決まっていれば、運賃の割引率が高い事前購入割引運賃を購入するのがベストです。そこで旅行の予約をしようと思った時、各社のHPで一番安い割引運賃を探します。

往復の割引運賃+宿泊予定ホテルの宿泊費(ホテルのHPや旅行会社のHPで検索)をプラスした総費用を調べた後、航空会社のHPからダイナミックパッケージの申込みフォームに必要事項を記入し、検索すると航空運賃と宿泊費をプラスした旅行代金が出てきます。

これを比較するとツアー旅行商品が安いということが確認できます。ツアー旅行商品は申込日(通常は10日前までが安い)による価格が変動します。

利用する航空便や宿泊するホテルのランクにより、同じ日の1泊2日の旅程でも大きな価格差もあります。復路の路線を変更することで安くなることもあり、いろいろと検索して一番安い旅程を作成するのも楽しみのひとつかもしれません。

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