はじめに

預金をしてもほぼ増えない現状から、資産運用の必要性を感じる人は多いことでしょう。

しかし、友人・知人と話してやる気になった、あるいはセミナーに参加して一歩を踏み出そうとしたときに、夫からの反対「(通称)夫ブロック」を受ける人が多いようです。

今回はそんな時、感情的にならず夫婦で家計の話をする方法をお話しします。


夫ブロックはこうして起こる

筆者は日頃から主婦をはじめとした女性向けセミナーを開催しています。教育費や老後資金についてお話をさせていただくと、セミナー終了時に資産運用の必要性を感じて「iDeCoやNISAを始めたい」と高揚した気分で帰って行かれる姿を目にすることも多いのですが…。

その後の状況を伺うと、iDeCoやNISAなど資産運用することについて「損をするかもしれないからしなくていい」「大丈夫なの?」「うまいこと言われて騙されているんじゃないの?」など夫の反対で進まない「夫ブロック」を受けていることを耳にします。

反対を翻したいと思っても、多くの人が「なぜ投資が必要なのかを夫に論理立てて説明できないので諦めています」と口にされます。また、中にはそんな夫ブロックを恐れてそもそも言い出せないという人も。

誤解ないようにお話しすると、実は夫ブロックだけでなく「嫁ブロック」についても耳に入ってきます。たとえば、夫が不動産投資セミナーに参加して不動産投資を始めようと妻に話したら「怪しいことに手を出さないで」と反対されるというケースです。

どちらにしても、根底にあるのは「家計を良くしていきたい」という思いです。そのために資産運用の必要性を感じたのですから、お互いの反対で進展しないという状況は非常に残念なことです。そもそもこのようなパートナーからの反対はどうして起こるのでしょうか?

「不安だから」と、とりあえず分からないことにはしないで

夫との信頼関係がある場合に「夫ブロック」を受ける理由として考えられるのは、実は反対している夫自身もiDeCoやNISAについてはいいのかよく分からないからかもしれません。

もちろん、判断がつかないものを妻が情報収集してきて、高揚して語ってきた時には「本当に大丈夫なの?」とストッパーの役割をするのも夫として重要な役目ですよね。

でも、大事なことは夫が色よい返事をしないからといって、決して感情的にならないことです。「あなたってやっぱりわかっていないのね」と口に出したり、説得したりしようとするのは逆効果です。

一回で納得してもらおうと思ってはいけません。まずは自分が投資を始めたいと思った動機を話して、夫がどうして反対するのか?についてヒアリングすることから始めてみましょう。

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