はじめに

4月1日に発表された新元号「令和」。11時30分過ぎに菅義偉官房長官が発表すると、列島各地で大盛り上がり。街中で号外の配布や記念イベントを目にした人も多いのではないでしょうか。

そして、いよいよ来月からは、新元号である令和元年がスタート。すでに消費の現場では、改元を見据えたさまざまなトレンドの萌芽が始まっているようです。

令和元年はどんな消費トレンドが盛り上がるのか。楽天市場でトレンドハンターを務める清水淳さんに最新予測を聞きました。


雅子さまファッションに熱視線

令和元年に最も注目で集めるであろう存在といえば、皇室。中でも新天皇に即位される皇太子さまと、皇后になられる雅子さまには、日本中からこれまで以上に熱い視線が注がれることは間違いありません。

こうした状況でトレンドハンターの清水さんが注目するのは、雅子さまのファッション。特にキーアイテムである「ビッグハット」と「ロングプリーツスカート」は、消費の現場でも大きく盛り上がるとみています。

実際、ロングプリーツスカートはすでに2018年2月時点で、楽天市場での販売額が前年同月の9.6倍に拡大。ビッグハットも今年のパリコレで注目アイテムだったといいます。

ファッション業界では、昨年まではスポーツ系がブームでしたが、今年は転換期を迎えており、エレガンス系が人気になると、清水さんは指摘します。こうした中で雅子さまが身に着けている姿が大きく取り上げられれば、これら1980年代のエレガンス系ファッションは盛り上がると考えられます。

裾野が広がる「ネオ皇室ブーム」

こうした皇室ブームはこれまでも存在していましたが、一部の追っかけにとどまっていました。しかし、改元を目前に控えて、その需要の裾野が広がっているといいます。

楽天市場における検索では、これまでの「皇室」に加えて「ロイヤル」「王室」など、日本国内のみならず、海外の王室について調べる数が増えているそうです。

そのきっかけとなったのが、昨年10月の高円宮家の三女・絢子さまの結婚。その披露晩さん会で引き出物として出席者に渡された砂糖菓子入れ「ボンボニエール」は、今年1月1日~2月10日の楽天市場での検索数が前年同期比で25%も伸びたといいます。

ボンボニエール
金平糖入れとして知られる「ボンボニエール」

ほかにも、天皇や元号の歴史を学びなおすために日本の歴史に関する本が売れていたり、宮内庁御用達グルメが売れているそうです。清水さんいわく、こうした「ネオ皇室ブーム」は皇太子さまの新天皇即位でさらに盛り上がるとみられます。

(写真:ロイター/アフロ)

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介