はじめに

年会費が数万円以上する、プラチナカード以上のハイクラスのクレジットカード。決して安くはない会費を払ってまで、こうしたカードを保有し続ける人がいるのは、彼らがそのカードに高額な年会費を支払うだけの“価値”があると考えているからにほかなりません。

こうした“価値”の中でも、多くのハイクラスクレカの保有者が注目しているサービスといえば、さながら自分専属の秘書のように、予約困難なレストランの予約など、さまざまな無理難題に電話で対応してくれる「コンシェルジュサービス」ではないでしょうか。

この“秘書サービス”でリピート率8割という驚異的な高さを誇っているのが、2016年に日本に上陸した「ラグジュアリーカード」です。最もランクの低いチタンカードでも年会費は5万円(税別、以下同)。最もランクの高いゴールドカードだと20万円に上ります。

これだけ高額の年会費を支払ってでも、何度も利用してみたい秘書サービスには、どんな秘密があるのでしょうか。高い満足度の根源を深掘りしてみます。


こだわり抜かれたカードの品質

2008年に米国で誕生し、3年前に日本に進出したラグジュアリーカード。保有者の平均年収は2,000万円。30~45歳がボリュームゾーンで、6割以上が企業経営者という構成。全体の28.9%が港区、渋谷区、世田谷区に住んでいるといいます。

展開しているカードの種類はチタン、ブラック、ゴールドの3種類で、いずれも金属製になっているのが特徴の1つ。金属のコーティングは米アカデミー賞のオスカー像などを製造している会社が施しているという、こだわりようです。

カード
製造に関する46の特許を取得したカード本体

カードブランドはマスターカードのみですが、日本で展開しているクレカの中で唯一、最上位の「ワールドエリート」に位置づけられています。このマスターカードのロゴは、1枚ずつ20分以上の時間をかけて金属から削り出しています。

ほかにも、日本で唯一の最新小型ICチップを搭載するなど、カードの製造に2年を費やし、46の特許を取得しているそうです。しかし、このラグジュアリーカードの売りは、カードそのもののこだわりだけではありません。むしろ、そのサービス内容に対して、多くの保有者が“価値”を見出しているといいます。

電話の初っ端から人間が対応

中でも目玉に位置付けられているのが、冒頭でも触れたコンシェルジュサービスです。同サービスは現在、世界規模でコンシェルジュサービスを展開している「アスパイヤー・ライフスタイル」に運営を委託していますが、グローバルでのリピート率の平均は5割。ラグジュアリーカードの8割というリピート率は驚異的な数字だといいます。

一般的なコンシェルジュサービスだと、電話をかけて最初の対応は自動音声であることがほとんど。人間のオペレーターにつながるまでに2分はかかるそうです。

一方、ラグジュアリーカードの場合、365日24時間すべての問い合わせに対して、最初からオペレーターが対応しています。KPI(重要業績評価指標)にも「待ち時間」を設定していて、基準を超えないよう、アスパイヤー側に対処してもらっているといいます。

ゴールドカード、ブラックカードの会員であれば、最初のリクエストをメールで送ることも可能。海外から日本のコンシェルジュデスクに電話をかけると、どうしても通話料が気になってしまいますが、メールでコールバックを依頼すれば、通話料に気兼ねすることなく、世界中のどこでもコンシェルジュサービスが利用できる仕組みです。

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