はじめに

学校を卒業し、働くようになってから、もっと学校で勉強しておけばよかったな、と後悔したことはありませんか?

もう一度勉強をやり直そう!と思っても、簡単に会社を辞める訳にもいかず、そう簡単に踏ん切りがつけられるものではありません。

文部科学省の資料によると、2015年に高等教育機関(4年制大学)に入学した25歳以上の人の比率は2.5%。OECD加盟国の平均値16.6%と比べると、極端に低い数値になっています。

もう一度学び直したいと思った時、その学び先が必ずしも4年制大学とは限りませんが、相対的に見て、日本は他国より学び直しがしづらい環境にあるようです。

しゅふJOB総研で、仕事と家庭の両立を希望する"働く主婦層"を対象に学び直しについて調査したところ、みなさん学び直しに対して高い意欲を持っていることがわかりました。


学び直したいと思った人は9割超

働く主婦層に「あなたは一度社会人となった後に、改めて学校に通ったり資格取得を目指すなど、学び直しをしたいと思ったことはありますか?(単一回答)」と尋ねたところ、92.2%が「ある」と回答しました。ほとんどの人が、一度は学び直したいと思ったことがあるようです。

「あなたは一度社会人となった後に、改めて学校に通ったり資格取得を目指すなど、学び直しをしたいと思ったことはありますか?(単一回答)」

有効回答数650名

次に、「ある」と回答した人だけに「そう思った理由をお教えください。(複数回答)」と尋ねたところ、一番多かったのが「転職・再就職など新たな仕事に就くため」で72.0%に及びました。

「そう思った理由をお教えください。(複数回答)」

有効回答数599名

次いで多かったのは「教養を深めるため」で50.9%。3番目に「携わっている仕事で必要性を感じたため」が入り37.4%でした。

学び直しの動機としては、目の前の仕事に直結させるよりも、次のステップであったり自らの興味関心の幅を広げることを考えている人の方が多いようです。

コンピューターと語学が人気

同じく学び直しをしたいと思ったことが「ある」と答えた人に、「学び直しでどんなことに取り組んでみたいと思いましたか?(複数回答)」と尋ねると、「IT・WEB・OAなどコンピューターの専門技能習得」と「外国語の習得」が同率トップ、「国家資格の取得」もほぼ近い数値で4割前後でした。

「学び直しでどんなことに取り組んでみたいと思いましたか?(複数回答)」

有効回答数599名

しかし、実際に取り組んだものは何かを尋ねると、取り組んだものとしては「国家資格以外の資格取得」が最も多く、“取り組みたい”ものが必ずしも“取り組んだ”ものにはならないようです。

「実際に取り組んだものは何か」

有効回答数599名

最も多かった回答は「実際に取り組んだことはない」で28.9%。裏返すと、学び直しをしたいと思ったことがある人のうち、7割以上が実際に何らかの学び直しに取り組んだことになります。

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