はじめに

10月の消費増税に伴う「軽減税率」の導入を前に、電卓の新商品の登場が相次いでいます。いずれも、10%と8%の税率が混在する計算に対応しているのがポイントです。

成熟化が顕著な国内の電卓市場に到来した、めったにない需要の大波。軽減税率に対応したモデルを扱うカシオ計算機、シャープ、キヤノンマーケティングジャパンに、それぞれの“そろばん勘定”を聞きました。


シャープは専用ボタンで簡単に計算

軽減税率が導入されるにあたって、事業者は複数税率対応のレジに買い替えたり、改修したりする必要に迫られています。政府による中小事業者向けの「軽減税率対策補助金」制度が設けられており、レジの買い替え機運の高まりが予想されます。

一方、小規模な小売店や飲食店などは、電卓で計算する機会が少なくありません。そうした点に目をつけたのが、電卓を扱うメーカー各社。シャープは7月12日、軽減税率の計算に対応した、ミニナイスサイズ電卓「EL-MA71X」(希望小売価格980円、税別、以下同)とセミデスクトップ電卓「EL-SA72X」(1,680円)を発表しました。

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シャープによると、従来の電卓でもメモリー機能などを駆使することで軽減税率の計算は可能ですが、電卓を使い慣れていない人には難しいといいます。

軽減税率に対応した新商品は「8%」と「10%」の税込専用キーを搭載。手軽に軽減税率の計算をできるようにしました。また、計算中の税率が液晶画面の左上に常に表示することで、入力ミスを防ぐといいます。

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