ドラマ「ドクターX」の効果もあって、「専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器」というフリーランス医師が注目されています。具体的には、「外部市場で売れる確かなスキルがあり、一日単位(あるいは、手術一件単位)で複数の病院と契約して報酬を得る医師」とされ、通訳やピアニストのようなワークスタイルになります。

一方で、俗に「フリーター医師」と呼ばれる医師も東京を中心に増加中です。具体的には、「専門医資格やスキルが必要なく、医師免許があればできるレベルの仕事を、アルバイト的に請け負う医師」とされ、「健康診断」「予防接種」「寝当直(急病人のほとんど発生しない病院での管理当直)」などで稼ぐことになります。「ゆるふわ女医」の独身バージョンでしょうか。

今回は、近年増加中のフリーター医師のお財布事情と人生を覗いてみたいと思います。

※本稿は特定の個人ではなく、筆者の周囲の医師への聞き取りをもとにしたモデルケースです。

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