はじめに

なぜ利益が出ているのか

ポイントは「定額」積立投資にあります。前述したように毎日2,000円という一定金額で積立投資を続けていきますから、基準価額が下落すれば、その分だけたくさんの口数が買えます。逆に基準価額が上昇している時は、購入口数が減るため、相対的に基準価額の水準が低いところで買い付けた口数が増えていきます。

口数が増えたところで基準価額が上昇すれば、口数が増えている分だけ、たとえ基準価額が値下がりしていたとしても、損失回復が早くなります。

ちなみにS&P500インデックスファンドの購入口数を計算すると、1月31日の基準価額をベースにした購入口数は1644口ですが、株価の急落で基準価額がボトムをつけた3月24日の基準価額8,432円で計算した同日の購入口数は2372口になります。

積立金額は常に一定ですが、基準価額の変動によってこれだけ購入口数には差が生じるのです。そして、基準価額が安いところでより多くの口数が買える分だけ、基準価額が上昇した局面において、時価評価額の改善効果がより大きなものとなりました。

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