はじめに

都市部における保育園不足は深刻です。現在は仕事に就いていないけれど、子供を保育園に預けて働きたいと考える人の潜在需要もあり、待機児童問題は多くの人の悩みの種。

第二子出産を機に、フリーランスや起業の道を模索する方も増えてきています。今回は認可保育園以外にもさまざまな選択肢がある子供の預け先や、行政からもらえる補助金についてご紹介します。


認可外の保育園でもらえる助成金

東京都の場合、都の基準を満たした「認証保育所」という制度があります。月220時間以下の利用であれば、認可保育園とほぼ変わらない保育を、3歳児未満は月額8万円以下で受けることができます。

例えば、月曜から金曜の8時から18時まで預けた場合、給食、おやつ各一食つきが8万円以下。園庭のない施設も多いですが、職員の配置基準などは認可保育園と同等となっています。

認証保育所を含め、認可外保育施設に対しては各自治体から助成金が支払われることが多くあります。助成金額はご家庭の収入にもよりますが、数万円から、認可保育園と同程度の負担となるように差額を助成してくれる自治体まで、さまざまです。

ただし、この助成金、実際に支払われる時期に注意が必要です。基本的には年に3回から4回、数ヵ月分の助成金を口座にまとめて振り込まれることが多いからです。

毎月の保育料としては、正規の金額を支払わなければなりませんので、ご家庭の資金繰りには注意したいところです。

一時預かりやベビーシッターの利用も

また、自営業やフリーランスで普段は自宅で子供をみながら仕事をしている方で、打合せのときだけ保育園を利用したいなど、子供を毎日保育園に通わせる必要がない場合は一時保育の利用もおすすめです。

各自治体が運営している施設であれば、一時間あたり500円前後の料金で利用できるところが多いです。給食の提供をしている施設もあります。また認可保育園で一時預かり事業をしている施設もありますので、お近くの保育園で一時預かりに対応していないかを尋ねてみるのもよいでしょう。

認可保育園に入れなかった方を対象に、ベビーシッターを認可保育園と同等の料金で利用できる施策を始めた自治体もあります。

ほかにも、病児や病後児の保育のためにベビーシッターを依頼した場合、申請によって利用料金の一部を助成してくれる制度を設けている自治体も増えています。障がいなどがあり集団保育がむずかしいお子さん向けに、居宅型の保育を行っている自治体もあります。シッターさんの交通費や子供の食事は自己負担となることが多いですが、さまざまなサービスが充実してきています。

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