はじめに
見た目ほど快適性は犠牲になっていない
実際に乗り込む際もそれほど窮屈な感じはしませんし、座った際もシートポジション自体は低いですが、前方視界も十分取れています。
気になる後席ですが、実はこちらのほうが高評価、座ってみると天井のちょうど頭の部分をえぐるように上手く加工されています。身長170cm位までなら十分、足元も見た目以上より広く、前席シート下への足入れ性も優れています。
ホールド性に優れつつ快適性も両立した「Mスポーツシート」を装着します
とはいえ、クーペである以上圧迫感を感じる人もいるでしょう。その際に是非オススメしたいがメーカーオプションの「電動パノラマガラスサンルーフ」です。
日本ではサン(ガラス)ルーフ車は売れない、という風潮もあり、国産車では本当に設定が少ないのですが、輸入車では換気目的だけでなく、後席の人が空を見上げることができるように比較的設定が多いのです。特にこのガラスサンルーフは“パノラマ”の文字の通り、前後方向にも広く快適性の向上にも寄与します。
使える荷室、シートアレンジもマル
今回このクルマに乗って感じたのは後述する走行性能だけでなく、荷室の使い勝手の良さです。ラゲージスペースの容量は430L。これだけ聞いてもピンとこないかもしれませんが、昨今人気のB&CセグメントのSUVと同等です。
深さがあり積載容量も430LとコンパクトSUV並みのラゲージルームです
残念なのはSUVやハッチバック車とは違い、大きくリアゲートが開かないので高さのある荷物を積載する時にはコツが必要になります。
しかし「スルー・ローディング・システム」と呼ばれるシートアレンジ機構はリアシートを40:20:40で分割可倒することができるので、例えば4名乗車で真ん中を倒せば長尺物の積載なども可能にするなど、考え方ひとつで多彩に使いこなすことができます。