はじめに
蓋を開けて混ぜるだけで手軽に食べられる納豆。そのままご飯にのせて食べるのはもちろん、たまごを落としたり、キムチをのせたり、好みの味にアレンジできるので飽きずに食べられてなにかと重宝する食材です。
カラシ、ネギ、海苔など、納豆に入れる食材は人によって異なりますが、納豆連が実施した調査によると、8割以上の人が納豆に添付のタレを入れると回答。そもそも、なぜ納豆にはタレとカラシがついているのでしょうか。納豆連の広報に聞きました。
納豆に何入れる?
納豆を食べるとき、何を入れますか。
納豆連が全国の20代以上の男女2000人を対象に「納豆に関する調査」を実施。「納豆を食べるときに入れているもの(複数回答)」について尋ねると、「添付のタレ(84.7%)」と回答した人が最も多くなりました。
次いで「からし(52.5%)」「ネギ(37.5%)」「しょうゆ(18.6%)」「キムチ(17.4%)」と続きます。中には「豆腐(2.9%)」「マヨネーズ(2.6%)」「わさび(2.4%)」など、納豆の組み合わせとして聞き慣れない食材もありますが、納豆が思い思いにアレンジされている様子が伺えます。
納豆にタレとカラシが付いている理由
納豆に欠かせない添付のタレ。そもそも、なぜ納豆にはタレとカラシが付いているのでしょうか。
「納豆にタレとカラシが付きだしたのは昭和40年代後半。ちょうどコンビニやスーパーの出店が加速しだした頃です。個食化のニーズに対応するためにタレとカラシが添付されるようになりました」。
経木や藁に包まれた昔の納豆はひとつ、およそ150〜200gだったといいます。それに対して、いま店頭に並んでいる納豆は1パック大体45〜50g。昔はひとつの納豆を家族で分け合って食べることを想定して作られていたのです。家族みんなで食卓を囲み同じものを食べていた時代からライフスタイルが変化し、それぞれの時間帯で好きなものを好きなように食べる個食化が進んだこと、そして液体の小袋包装の技術が発達したことが重なり、タレとカラシが付いたいまの個装の納豆が誕生したといいます。