はじめに

中小企業のDX投資意欲に恩恵を受けている

画像:マネーフォワード「2023年11月期 通期決算説明資料

SaaS ARRの中でもとくにBusinessドメインの成長がいちじるしく前年比で46%の伸びとなっています。

画像:マネーフォワード「2023年11月期 通期決算説明資料

さらにその内訳をみると、中堅企業領域での伸びが前年同期比71%とかなり高く、デジタル化への移行が、大企業だけでなく中小企業へも広がりつつあることが見えます。日銀が行う企業アンケート「日銀短観」でも、中小企業のDX投資意欲は旺盛という結果が出ていました。その恩恵をダイレクトに受けているようです。

画像:マネーフォワード「2023年11月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

新年度である2024年11月期の予想を見てみるとEBITDAは1,000~3,000(百万円)と、ついに黒字化となっています。おそらく決算発表翌日の株価の反応は、この点を評価したのでしょう。

今後注力していく分野は、利益率の高い法人顧客の獲得です。年間平均純増数は、順調に伸びていますが、この伸びが鈍化しないかは要注意です。

画像:マネーフォワード「2023年11月期 通期決算説明資料

ただ、船井総合研究所が実施した調査においては、アンケート対象となった会計事務所内においてマネーフォワードクラウド会計の利用が、2021年の13%から2023年は45%まで拡大し、1位に君臨したという内容もあります。こういったシステムは、スイッチングコストが高いため、一度導入されると変更しづらいと予想できます。さらにシェアを拡大し、独占するレベルまでになれば、事業環境は極めて安泰ではないでしょうか?

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