いよいよ新年度に突入しましたね。歓迎会など、飲み会の機会も増える季節となりました。そんな飲み会の終盤で、参加者同士が「割り勘」の計算をしている風景もよく見かけます。
さて皆さんは、英語で割り勘のことをどう表現するのか、ご存知でしょうか? Dutch treat(ダッチ・トリート)と表現するのだそうです。直訳で「オランダ人のおごり」を意味します。
ここで注目したいのはオランダ人の位置づけ。どうやら英語話者には「オランダ人はケチだ」というイメージが根付いており、そのイメージがDutch treatなどの表現に反映されている――というのです。実際のオランダ人にとっては、不本意極まりない扱いかもしれませんね。
実は世界の割り勘表現の中には、Dutch treatのように「ケチなどのイメージを持つ誰か」を引き合いに出す表現がたくさん存在します。そこで今回は、世界で割り勘がどう呼ばれているのか、そこではどんな人々が引き合いに出されているのか紹介してみます。前後編で割り勘表現を紹介する記事の前編です。