噛めば噛むほどやせる!?チューイングトレーニング
太っている人に共通している習慣として「早食い」があります。よく噛まずに早食いをすると胃がふくれても脳は満足感を得られず、すぐにまた食べものを欲するようになるので太ってしまいます。そのため髙橋先生は、帳消しダイエットの「レッスン1」として、よく噛んで食べることをあげています。
食事をすることで代謝量が増えることを「食事誘発性熱産生(DIT:Diet Induced Thermogenesis)」といいます。DITは栄養素の種類によって異なりますが、ゆっくりよく噛んで食べることで、急いで食べるときに比べて食後のDITが20倍以上に増加することが報告されています。
さらに、肥満を招く食後の血糖値の上昇がゆるやかになり、少量でも満足感が得られ、無意識に食べる量がセーブされます。その結果、自然に減量ができるのです。「よく噛んで食べる」とは昔からよくいわれていますが、実践できている人は意外と少ないのではないでしょうか。
「やせたいけれど、何をすればいかわからない!」という人は、ぜひ次のようなチューイングトレーニングを実践して、「噛む」練習から始めてみてください。
用意するのは1枚のビスケット。これを4分の1に割って口に入れ、30回ゆっくりと噛み、ビスケットが溶けてなくなる感覚を味わいます。よく噛むと唾液がどんどん出てきて、水なしでものどにつかえることはありません。また、噛んでいるうちに、体がだんだん温まってきます。「噛む=運動」なのです。噛めば噛むだけ代謝も上がるのです。
(本書、22ページより)