病院でのちょっとした治療の支払いはキャッシュレス――。中国では近い将来、こんな病院が普通になるかもしれません。
「IT×医療」で、オンライン診療、診察のネット予約、医療費のスマホ決済が急速に広がる中国。背景には、従来の医療体制では、治療という最も基本的な医療サービスにアクセスするのに、膨大な時間と労力がかかるという事情があります。
フィンテックの先頭を走るアリババは、このシステムを自身の経済圏における信用偏差値「ゴマスコア」によって緩和する取り組みを行っています。こういった社会インフラの再構築は、同社の得意とするところ。ネット決済「アリペイ」の導入によって銀行のあり方が大きく変わったように、今後、病院のあり方さえも大きく変わる可能性があります。