ヤフーvsアスクル、社長退陣騒動がコジレる事情

ビジネス

オフィス用品通販大手のアスクルが、大株主のヤフーから社長退陣を迫られ、猛反発しています。

アスクルは8月2日に2019年5月期の定時株主総会を開催するのですが、創業時から同社のトップを務めてきた岩田彰一郎社長の退陣をヤフーは求めていて、総会で岩田社長の取締役選任議案に反対する、としています。

アスクルが手掛けているB to C通販「LOHACO」の業績が低迷しているので、経営者を交代させて業績を上向かせたいというのがヤフーの公式見解なのですが、アスクル側はそうは思っていません。

同社の業績は絶好調とは言いがたいですが、上場以来一度も赤字になったことはありませんし、2年前の倉庫火災によるダメージからの回復のメドも立ち、まさにこれから利益が復活するタイミングです。

このタイミングでヤフーからLOHACO事業をアスクルから買い取りたい旨の打診があったけれど、アスクルは応じない。このため、求心力のある岩田社長を更迭することで、事実上アスクルを支配下に置き、LOHACO事業を奪い取ろうとしている、というのがアスクル側の見立てなのです。

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