長期・積立・分散の投資から「外貨建て保険」に心が揺らいでいます

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読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ

今回の相談者は、最近投資を始めたという33歳の女性です。長期・積立・分散で投資方針を立てたものの、外貨建て年金保険を勧められ決心が揺らいでいるといいます。FPの坂本綾子氏がお答えします。

最近、家計の見直しと投資を始めました。この春、社員に昇格したため、老後のための資産作りとしてつみたてNISAを始めたばかりです。年度途中から始めたので、限度額の月3.3万円に上乗せをし、年間40万円に到達するようにしています。また、これから確定拠出年金をマッチング拠出と合わせて月1.6万円積み立てる予定です。その他、ロボアドに15万円ほど塩漬けになっています。


職場は、ほぼ昇級なし、ボーナスなし、退職金なし(各自確定拠出年金で運用)のため、65歳で最低3000万円用意するという目標を立てています。しかし、先日IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の方との個別面談で、2.75%の確定利回りの年金保険を勧められました(保険料は月3万円程度)。利回りが確定している商品は他にはない、為替リスクは除き、支給額が約束されているので将来の当てにできる、守りの堅い商品だという説明でした。


長期・積立・分散でリスクを抑えながら資産形成していくことに納得し、家計も大幅に見直しつつ、つみたてNISAにお金を回すようにしようとしていたところでしたが、「利回りが約束されています」と言われると、こちらの方が確実だし安心できるのかな、と決心がぐらつきました。私のような安心できる貯蓄がない人には、こういった確実性のある商品を資産運用の軸に持っていた方がよいのでしょうか。


〈相談者プロフィール〉
・女性、33歳、未婚
・職業:会社員
・居住形態:親の家で同居(家計は別)
・毎月の手取り金額:20万円
・年間の手取りボーナス額:なし
・毎月の支出目安:17万円


【支出の内訳】
・住居費:なし
・食費:4万円
・水道光熱費:1.5万円
・教育費:なし
・保険料:2.4万円(外貨終身保険)
・通信費:0.5万円
・車両費:なし
・お小遣い:5.6万円
・その他:3万円
【資産状況】
・毎月の貯蓄額:3万円
・現在の貯蓄総額:50万円
・現在の投資総額:21万円
・現在の負債総額:なし

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