置き土産は「ドラギ・バズーカ」、日本人も無視できない欧州経済の深刻度

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通貨「ユーロ」の番人、欧州中央銀行(ECB)が昨年12月に打ち切ったばかりの量的緩和政策の再開へ踏み切りました。

ECBは9月12日に開いた定例の理事会で金融緩和を決定。銀行が中央銀行に余剰資金を預ける際の金利を、現在のマイナス0.4%からマイナス0.5%へ引き下げました。同時に、11月から月200億ユーロのペースで国債などを買い入れる量的緩和政策に再び乗り出すことも決めました。

マイナス金利の深掘りをめぐっては金融市場の関係者の間でも「織り込み済み」との受け止め方が大半を占めていましたが、量的緩和の再開に関しては「サプライズ感」もあったようです。なぜ、ECBはこのタイミングで量的緩和の再開に踏み込んだのでしょうか。

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