「社会とつながりを持っていることは、長生きや健康に良い影響をもたらす」という話を聞いたことはあるでしょうか。
健康を維持したり、長生きのために禁煙や禁酒をしたり、運動を取り入れたりするといった、生活習慣の見直しが大切であることは容易に想像がつきますが、加えて「社会とのつながりを持つこと」も長生きに影響するというものです。
こうした研究だけでなく、つながりを持つことの心身への効果については、多くの報告がなされています。
私たちにとって社会とのつながりは、家族や地域コミュニティといった身近なものから、学校や会社、そして趣味やあるテーマに興味・関心のある人たちの集まりなど様々です。加えて、インターネットを通じたつながりも含めると、社会との関わり合いなくして生活する方が難しい、ともいえるでしょう。
一方で、高齢期を迎えた人が、定年退職や、配偶者・パートナーが不在となることなどをきっかけに社会と接点が減少し、孤立してしまうことが問題視されています(いわゆる社会的孤立)。人生の大きな区切りを迎えた時、その後をどのように過ごしていくか…。
今回は、社会参加活動の実態と幸せとの関係について考えていきます。