社会人に求められる「コミュニケーション能力」とは?
ある調査によると、企業が新卒の採用選考時に重要視する要素として「コミュニケーション能力」が10年連続で第一位にランクされています(参考)。
その一方で、88%の社会人が「仕事で自分の考えがうまく伝わらないことがある」と感じ、悩んでいるそうです(「第2回ビジネスパーソンのコミュニケーション感覚調査」産業能率大学2011)。
もっとも、コミュニケーション能力が具体的にどういった力を指すのかは、必ずしも明確ではありません。
ある人は「空気が読める、誰とでもうまく関われる、感じがいい」といったような資質のことを思い浮かべるかもしれません。あるいは、「自分の思い通りに相手を動かすスキル」と考える人もいるでしょう。
しかし、それらは、仕事をはじめとした社会のさまざまな場面で必要な「成果が問われるコミュニケーション」においては最優先の事項ではありません。(前書きより)
こう著書の中で記しているのが、大企業でコンサルタント・マネージャーやアナリストを勤め、現在は武蔵野大学で人気のビジネス・コミュニケーション講座で教鞭をとる、金子敦子さん。
金子さんによると、社会人に求められるコミュニケーションは、目的に照らし合わせて、相手に「誤解なく情報を共有し、対話し、成果へとつなげる」ことだそうです。
今回は著書、『「で、結局何が言いたいの?」と言われない話し方』の中から、相手に誤解なく確実に伝える話し方のポイントを教えてもらいます。