最近、「なんか、値上がりしてない?」とか「普通に暮らしているはずが、給料日前の残高が苦しい」と感じることはないでしょうか。あるいはテレビやネットのニュースなどで「○×商品、10%値上がり」のような情報をキャッチして、すでに気を引き締めている人もいるかもしれません。
2022年に入り、食品を中心とした値上げが相次いでいます。いずれも5〜10%といった大きな値上げ幅になっているのが特長です。しかし、私たちは「100円のパンが110円になったから、家計が赤字に転落する」とはなかなか思いません。
ひとつひとつの値上げは小さいものだったとしても、家計全体でみれば大きなインパクトがあります。月20万円の出費でやりくりしている家計が5%の値上げをそのまま上乗せすれば、21万円必要ということになります。
1日あたり数百円くらいの影響も、積み重ねていくと「あれれ、1万円くらい赤字になっているな……」となるわけです。問題は、こうした値上げをどうやって把握し、どう乗り越えるかです。