はじめに
どのグレードを選ぶべきか
前述したようにフィットのグレード構成は非常に多彩です。また価格に連動したグレードのヒエラルギーを縦軸と考えた場合、フィットはライフスタイルに合わせた横軸のグレード構成が特徴です。
特に「NESS」「CROSSTAR」「LUXE」はそれが顕著で、装備のほか、それぞれのグレードにしかないボディカラーも設定されています。
価格だけ見れば最も低価格なのは「Basic」のガソリン車(FF)で車両本体価格は155万7,600円、ホンダセンシングやエアバッグなどの安全装備を含め内容も十分、これはこれで評価されるグレードと言えます。
しかし、やはりオススメしたいのはその上に位置する「HOME」です。ガソリン車(FF)で車両本体価格は171万8,200円と価格差は16万600円あります。
この差はどこにあるか、と言えば大きく3つ、HOMEの場合はエアコンが「フルオート」になること。ヘッドライトが明るく省電力の「フルLED」になること。そしてシート表皮が肌触りが良く、上質な風合いを持つコンビシートが装備されます。
前2つは快適性や夜間における視認性の向上に寄与しますが、同時に電力消費なども抑えられるので実走行時の燃費にもプラスに働きます。
徹底的にコストダウンしたいのであれば「BASIC」はアリですが、クルマはある程度長く所有することを考える必要があります。その点では満足度が高く、所有する歓びと同時に長く付き合える仕様が必要です。その点でもガソリン車の「HOME」は高いコスパを持ったベストマッチモデルであることがわかります。
月々3万円代で快適カーライフ!
今回実際ディーラーで見積もりを取ってみました。現在のクルマの購入方法は一括払いのほか、これまでの分割クレジット、そして月々の支払い価格を低減する「残価設定型クレジット」が設定されています。
今回選んだ「HOME」のガソリン車(FF)の場合、3年間(36回)の残価設定ローンだと頭金13万8,710円、ボーナス時支払い無しで月々2万9,200円でした。
ここでオススメなのが、ホンダには安心と利便性を向上させる「Honda CONNECT for Gathers+ナビ装着用パッケージ」が4万9,900円でメーカーオプション設定されています。これにはリアカメラや緊急通報ボタンやステアリンリモコン、USBジャック、そして万が一の緊急時のための専用車載通信機なども搭載されておりコスパは抜群です。この場合装着するカーナビはディーラーオプションで設定されているホンダ純正のみになりますが最も低価格のナビでも10万4,808円と若干高く感じるかもしれません。ただこれらを組み込んだ場合の月々の支払いは36回の残価設定ローンだと頭金13万9,110円、月々3万3,200円と家計を圧迫しないギリギリの上昇で抑えることができます。
人によってクルマ選びはグレードだけでなく、ボディカラーや装備など様々です。ただ昨今の車両価格が高騰気味の中、探せば軽自動車より安く安全と快適性を両立できるクルマは存在します。その点でもフィットは改めて魅力的な1台と言えます。