はじめに
「貯蓄がなかなか増えない」「節約したい気持ちはあるけれど、がんばれない」──物価高が続き、そんな悩みを抱える人はますます増えています。
節約プレッシャーに疲れて、つい探したくなるのが「画期的な節約術」。でも、そんな魔法のようなものはなく、実は日常生活で少し意識するだけで効果があるのです。
それは「ほんのひと呼吸」の習慣。今回は、そんなちょっとした習慣について紹介します。
派手にお金を使わなくても、なぜかお金がなくなる原因は?
私たちの日常には、“固定化した習慣”による支出が多く潜んでいます。
例えば、何気なくスマホを見ていると買い物をしたくなったり、通勤途中に飲み物を買うのが当たり前になっていたり、ポイントアップのお知らせを見てECサイトでつい買ってしまったり…。
いずれも、癒しや息抜きになりますし、ワクワク感も得られる「楽しみの一つ」でしょう。しかし、それと同時にお金がどんどんこぼれ落ちていく原因にもなるのです。これが、お金を派手に使っていなくても、「なぜかお金が貯まらない」と感じる正体です。
そんな習慣を断ち切るには、「ほんのひと呼吸」を意識することをおすすめします。
誘惑に負けない、ひと呼吸テクニックとは?
では、具体的に「ほんのひと呼吸」について見ていきましょう。
コンビニや自販機で飲み物を眺めているとき
コンビニの棚や自販機に、ずらっと並んだペットボトルのドリンク。「美味しそうだな」「飲みたいな」「これ、SNSで見かけて気になってた!」なんて思うこともあるでしょう。
1本は大きな金額でなくても、毎日何気なく買ってしまうと、実は1年で5万円以上になる計算です。
そこで、ほんのひと呼吸。「今、本当に飲みたい?」「バッグが重たくならない?」「後でもよいのでは?」と、自分に話しかけてみるのです。そうすると…「買わなくてもよいか」と感じて買わずに済む日もあるはずです。
SNSを見て、欲しい商品が出てきたとき
SNSはきれいな写真とコメントとともに商品がよく紹介されています。憧れの人がすすめていれば、なおさら欲しくなるものです。
購入リンクが張ってあれば、スマホの画面を数回触るだけで、購入完了! 「どうしようかな」と考えるスキもないまま買ってしまった経験がある方も多いでしょう。
それを避けるためにも、ほんのひと呼吸。「確かに素敵。でも今本当に必要?」「家に同じものがない?」「もう少し考えてから決めない?」と、スマホを触る手を一旦ストップしましょう。
そうしている間に、「すごく欲しい!!」という感情の波がおさまり、「素敵だけど…今はいらないかな」と、冷静に判断ができるはずです。
ECサイトからポイントアップのお知らせを受け取ったとき
ECサイトからは、メールやSNS、プッシュ通知など、さまざまな手段でポイントアップのお知らせが来ますよね。数店舗買ったらポイントが増えたり、合計金額により特別ポイントがもらえたりと、買い物欲がどんどん刺激されます。
ここでもほんのひと呼吸。「ポイントアップキャンペーンは、今回限りではないはず」「今買わずに、次回でもよいかも?」「“お気に入り”に入れて、今度まとめて買うのはどう?」と自分に問いかけてみましょう。そう考えていくと、今すぐ買わなければならないものは、意外とないと気づくはずです。
今までポイントアップキャンペーンにつられてどんどん買い物をして、段ボールの山を見るなり「買いすぎた…」と後悔した経験がある方は、ぜひ実践してみてください。