はじめに

今年は1月26日に1号テントが登場

昨年は整理券をどの場所で配るのかすら不明だった2月6日に、1人目の陣取りが始まりました。今年はさらに11日早い1月26日に1号テントが登場しました。

  
1月27日の早朝には、すでにテントや複数のシートが確認できた(写真提供:ひろスポ!)

もちろん、整理券が配られる場所がどこか、いつ整理券が配られるのか、それどころか、配られるのかどうかも、一切不明な状況なままでのことです。

1号テントが張られたこの日、地元メディアは、球団が「一度の購入で買えるチケットを1人5試合までに制限する方針である」ことを報道しました。球団がこの件を公表したのは2月2日になってから。なおかつ、1試合当たりの制限枚数を設けるかどうかまでは発表していません。

それでも“テント村”は着々と増殖を続けていて、2月8日時点ではご覧の通りの状況です。

  
2月8日夜には複数のテントが林立している状態に(写真提供:ひろスポ!)

当然のことながら、普通に仕事をしている人が、こんなに長期間並んでいられるわけはありません。カープ戦観戦ツアーを企画したい旅行代理店だけでなく、転売業者、そして転売業者に雇われているアルバイトが相当数含まれていることは間違いありません。

「例年、発売になると、即座にネットで高値転売されています。こういう売り方を続けていたら、必要な人がチケットをまともに入手できないままです。また、市民の散策の場でもある球場周辺にテント村ができ、かなりの数の人がそこで寝起きしているのですから、大量のゴミも出ます。環境面でも問題だと思います。5試合に制限するというのは一歩前進だと思いますが、より抜本的な対策を打つべきです」

広島でスポーツWebメディア「ひろスポ!」を運営している田辺一球さんは、こう苦言を呈します。市民球団であるカープだからこそ、市民やファンの気持ちを大切にした対応を期待したいところです。

この記事の感想を教えてください。