はじめに

快適さをプラスするのがポイント!

快速・普通列車の普通車指定席であれば、別に指定席券を購入することで、SL列車・トロッコ列車・観光列車に乗車できるのが魅力です。

肥薩線を走るSL列車「SL人吉」

肥薩線を走る観光列車「いさぶろう・しんぺい」

例えば、長野駅発の南小谷行き臨時快速「リゾートビューふるさと」は、全区間の乗車時間が約3時間40分となる全車指定席の観光列車です。別に指定席券(520円)をプラスすれば乗車可能で、ゆったりとしたリクライニングシートに身をゆだね、姨捨駅のスイッチバック体験や日本三大車窓のひとつ・善光寺平の景観、さらに大糸線内の美しい山並みを車窓に楽しむことができます。

また、首都圏エリアの大半の中距離列車には、2階建てグリーン車(自由席)が2両連結されており、別に普通列車用グリーン券(乗車51キロ以上が土休日780円・平日980円、駅やホームで購入する事前料金)を購入すれば、ゆったりとした列車旅が楽しめます。熱海駅から途中駅の乗換え(同一方向に限ります)で高崎駅や宇都宮駅、水戸駅へ行く場合でも、1枚のグリーン券で乗車できます。長時間乗車でもグリーン車なら疲れ知らずの移動となります。

「青春18きっぷ」に僅か520円~980円をプラスすることで、観光列車やグリーン車の快適な旅が楽しめるのですから、これを利用しない手はありません。

予土線のトロッコ列車「しまんトロッコ」

新幹線や特急列車、空の便も利用

北海道新幹線の開業により、本州~北海道間の鉄道移動は新幹線のみとなりました。このため、「青春18きっぷ」とともに使う「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(2,300円)が発売されており、北海道新幹線の「奥津軽いまべつ~木古内」間および道南いさりび鉄道線「木古内~五稜郭」間の片道が利用できます。

ただし、新幹線の区間外利用(例えば新青森~木古内間)はできませんので、移動時間が十分にある時に利用するのがベストです。別途に運賃が必要な新幹線・第三セクター鉄道線の区間がある場合、「青春18きっぷ」と切り離して旅程を立て、A駅~B駅間は「青春18きっぷ」、B駅~C駅間は新幹線や特急列車の特急券+乗車券、C駅~D駅間は「青春18きっぷ」と使うと良いでしょう。空の便や高速バスなども組み合わせると、「青春18きっぷ」の利用価値が高くなります。

水郡線常陸大子駅の名物駅弁

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