会場に詰めかけたメディアの数は211社、348人。ぎゅうぎゅう詰めになった記者会見場は、この選手の注目度の高さを示していました。

スペインの名門「FCバルセロナ」からJリーグ「ヴィッセル神戸」への完全移籍が決まった、アンドレス・イニエスタ選手。バルセロナで同僚だったリオネル・メッシ選手のようなド派手なプレーはないものの、スルスルと相手選手の間をすり抜けていくドリブルや、機を見るに敏なゲームメイクは、まさに玄人好み。間違いなく世界最高峰の選手の1人です。

しかし、その注目度とは反比例して、この日の会見は非常に残念なものでした。30分の予定だった会見は10分近く遅れてスタート。あいさつに立った運営会社「楽天ヴィッセル神戸」の三木谷浩史会長は、英語と日本語で同じ内容のコメントを繰り返すという、中東サッカー並みの時間稼ぎを披露。報道陣から受け付けた質問は2問だけ、という状況でした。

それでも会見の端々には、イニエスタ選手獲得の狙いが垣間見える部分もありました。ヴィッセル神戸と親会社である楽天は、世界最高峰のプレーヤーとともに、どんな“ゲームプラン”を描いているのでしょうか。

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