写真共有アプリ・インスタグラムは、創業からわずか5年ほどで、億単位のユーザーが参加するグローバルな現象となりました。現在では、マーケティング・ツールとして巨大ビジネスからも注目を集めています。自撮り、著名人崇拝、バズ現象、そして「いいね」による共感などに特徴づけられたインスタグラムは、現代人の精神の一端を映し出しているのではないでしょうか。
私は大学において「宗教社会学」のゼミで教えていますが、宗教における人とのつながりや、何らかの「崇拝」現象についてのディスカッションになると、決まって「自分の日常の中でいうとインスタの事を思い起こす」といった意見が出ます。今の大学生たちにとって、インスタグラムなどのSNSは、それだけ身近で、自分たちの生活を彩るものなのかもしれません。