はじめに

誰が乗っても快適に使える


イタリアブランドらしく上質なレザーシートと華やか色使いのインテリア

ドライバーズシートに乗り込んでシートポジションを合わせます。この状態で前を見ている限り、コックピットは他のランボルギーニのモデルと多くの共通性を持ったデザインで、スポーティでありながら独特の華やかさもあります。


3つのオンロードモードと3つのオフロードモードから選べるANIMAコントローラーが備わる

さてシートポジションが決まったところでエンジンスタートです。ウラカンと同じような赤い蓋を跳ね上げてプッシュする始動スイッチを押すと、拍子抜けするほど普通にエンジンが静かにスタートします。


赤いキャップを跳ね上げるとエンジンのスタート/ストップスイッチが現れる。その周りにP(パーキング)、N(ニュートラル)、M(マニュアル)などシフトのボタンが見える。さらに左側にはドライブモードセレクター、右側にはエンジン、ステアリング、サスペンションを個別に設定できるスイッチが並び、操作性は悪くない

“野獣の咆吼”などという表現は、まったく当てはまることなく、実に穏やかにエンジンが目覚めました。冷静に考えればいくらスーパーSUVなどと呼ばれる存在であっても、ごく普通に、女性たちでも楽々と使いこなすことが求められる存在ですから、辺り構わず高周波のエンジンを響かせて走り回る必要はありません。いや、むしろそうした演出は「ウルス」にとって不要なのかもしれません。

しかし、秘めた実力を発揮するときは来ます。スペックを確認すれば4リッターのV型8気筒ツインターボエンジンは650馬力を発生し、0~100km/hの加速は3.6秒、最高速305km/hとなっています。これはまさしくスーパースポーツのスペックであり、2,360kgもあるボディを軽々と走らせます。

ひとたび高速に乗り込み、合流でアクセルを踏み込むと、背中がシートバックにググッと押しつけられ、それはそれは凄まじい速さを披露してくれます。それほどの速さを持っていながらも、乗り心地は実にしっとりとして快適そのものです。


オプションでは2人掛けのリアシートもあるが、これは標準の3人掛けで、その居住性と使い勝手はごく普通の高級サルーンのように快適

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