はじめに

LCCの定着にともない、日本から海外への航空券の相場がかつてよりぐっと下がったことは広く知られていると思います。ところが、2019年夏ごろから、日本からヨーロッパ行きなどの長距離路線で劇的に安い航空券が次々と登場するようになっています。今回はそのなかでもひときわ爆安な航空券を紹介したいと思います。(※記事に登場する航空券の価格などはすべて2019年9月下旬現在のものです)


この秋もっとも安いと筆者が注目しているのが日本発ローマ行きの中国南方航空です。

最も安い航空券はなんと往復3万円台後半から。実際にはこれに諸経費が加わるので総支払額は4万円台前半となりますが、それでも欧州行きの航空券としては圧倒的に安いといえます。

スカイスキャナー
 
安いのは分かった。でも何か裏があるんじゃないか?と思うのが人情です。そこでこの航空券の長所と短所を考えてみたいと思います。

1、まず第一に所要時間が長い。

たとえば羽田発ローマ行きの場合、途中広州と武漢でそれぞれ乗り継ぎに6時間15分、1時間35分が必要になり、トータルの所要時間は27時間30分かかります。

2、日本人にはそれほど人気の高くない中国南方航空の利用です。

とはいえ、イギリスのスカイトラックス社の世界ランキング(2019年は14位。オーストリア航空やニュージーランド航空よりも上位につけています。ランキングの妥当性に疑問を持つ人もいるかもしれませんが、LCCとは異なり、機内食はもちろんアルコールもすべて無料です。たくさん飲む人なら航空券代の1割は飲み物代で元をとってしまうのではないでしょうか。預け荷物ももちろん無料ですが、乗り継ぎ空港でのロストバゲージなどのリスクを考えるとできるだけ機内持ち込みにとどめたいものです。

※SKYTRAX(スカイトラックス)社による航空会社ランキングWorld’s Top 100 Airlines 2019

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介