はじめに
6つのステップは日常の業務にも生かせる
ここまで、上司への企画案についての基準のすり合わせをテーマに、6つのステップを確認してきました。自分の基準で検討し、企画が詰まった段階で報告し、直前で大きな修正指示を受けるのは避けたいものです。
しかし、上記の6つのステップを踏むことで、無用な手戻りを回避した効率的な取り組みを行うことができます。このステップは対上司のみならず、対顧客への提案や部門間でのプロジェクト運営においても活用することが可能です。
今回はメンバーの上司に対する対応ですが、上司にとっても基準のすり合わせは役立ちます。メンバーに同じ指摘をしても改善されないと感じる時は、お互いの前提の違いを意識し、ゴールイメージのすり合わせと途中経過の確認をおすすめめします。
これにより、メンバーの納得も得られ、期限終了間際に慌てるケースが減少します。また、改善された点をメンバーにフィードバックをすることで、メンバー自身が成長実感や効力感を得るとともに、次の業務のクオリティの向上につながるナレッジの蓄積にもなるのです。