はじめに
室内空間の広さや使い勝手は向上
ホイールベースがヤリスと同じでもボディサイズを拡大することで特にトランクスペースの拡大が期待できます。公開されている公式動画からも特に奥行きが延長されていることもわかりますし、リアシートの分割可倒機構は40:20:40とすることで4名乗車で真ん中に長尺物(例えばスノーボード)を積載できます。
またこのクラスとしては極めて珍しいパワーバッグドアを設定、荷物で両手が塞がっている際にも足をバンパー下に入れることで電動で開くことができます。
ライバルの販売にも影響するほどインパクトは大きい
これまでも一定の販売規模は持っていましたが、ヤリスクロスの登場は、このコンパクトSUVという市場を活性化させるほどのポテンシャルを持っていると感じました。
フォルクスワーゲンの「T-Cross」が、デザインのコンセプトこそ違えどライバルとしては近いと考えられます。
この他に国産車のライバルとしてはマツダCX-3が挙げられます。特に先日200万円以下の車両価格となる1.5Lガソリン車を追加することでこのクラスでの存在感や競争力を再度高めようとしています。
ヤリスクロスより下位のセグメントとしては、6月発表予定の日産キックスや現在大ヒット中のダイハツロッキー/トヨタライズも競合車として考えても良いでしょう。
トヨタはヤリスクロスだけでなく、RAV4や6月発表予定の新型ハリアーも含め、どのセグメントでもSUVをラインナップすることで顧客をしっかり獲得しようという狙いも見えてきます。
ヤリスクロスはまだプロトタイプの状況で価格も当然決まっていませんが、それでもこのクラスでは圧倒的なプレミアムセグメントとしての位置づけを行うことでしょう。その点でもこのクルマの登場は市場の活性化と伸長が期待できるはずです。