はじめに

オプションだけで500万円

ではオリジナルのGT-Rから、どんなポイントが変更になっているのでしょうか? ベース車両は600馬力エンジンを積んだ最強モデル、ニスモです。これでも世界第一級の性能を持っていることは、すでにお話ししましたが、GT-R50 byイタルデザインはさらにスペシャルです。日産のレース部門を統括するニスモが、レースカーであるGT-R GT3のパーツとサーキットレースで得たノウハウを存分に生かし、手作業で改めて組み上げ、720馬力までアップさせました。

ボディも基本フォルムは同じですが、ボディパネルからほとんど職人が手作業で仕上げました。コンセプトモデルとはデザインの一部が変更になって、より洗練された感じです。ベースとなっているGT-R自体が“日本車らしくガンダムにも影響を受けた”と言われているデザインでしたが、イタルデザインの手によって、さらにガンダム感がアップしたように思います。

カラーリングなどもオーナーの希望を可能な限り実現

これについては賛否ありますが、個人的には日本車らしい無骨さがむしろカッコ良く感じます。海外の友人達のほとんどが、このデザインを“日本っぽくてクールだ”と口にするのを聞くと、なおさら愛おしく感じます。

さてこのスペシャルな存在ですがプロトの段階では、4千万円とか、いや5千万円だとか、色々と予想されていました。

しかし正式にはレートにもよりますが1億2千万円から。1台として同じ仕様はないというスペシャル仕上げで、ボディカラーなどの仕様も50台全部違うということも言われています。制作には1台1週間ほどと言われていますが、細部にわたってオーナーの希望が反映され、オプションもかなり細部に及び、準備されるそうですから、仕様を決定する方が時間がかかりそうです。例えば、速度によってせり上がる大きな可変式リアウイングもオプションで、その価格は500万円。これだけでフェアレディZが買えます。でも、そんな悩みならいくらでもしてみたいものです。

インテリアもベースのレイアウトを守りながら新たにデザインされました

このスペシャルモデル、日本人オーナーがどれほどいるかなどはまったくわかりませんが、道ですれ違ったら相当興奮することだけは確かです。

こうして、いつの時代も世界のクルマ好きを楽しませてくれてきたGT-R、次期モデルについての話題もかなり賑やかに取り沙汰され、イタルデザインが次期モデルを担当してもいいのでは、などと言う意見もありました。一方でGT-Rの存続自体を危ぶむ声があるのも事実です。現在の日産の状況を見れば、そうした意見が出ることも仕方ないでしょう。しかし、だからこそ技術的支柱であると同時に、精神的支柱としてGT-Rは欠かすことのできない存在だと思いますが、どう感じますか。

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