はじめに
個性溢れる、多彩なグレード展開
現在販売されているフィットはこれまでフィットを培ってきたコンパクトカーとしての資質をさらに磨き上げ、実用性や環境性能、そして安全装備に関しても同社の「ホンダセンシング」を全グレードに標準装備しています。
グレード構成はベースモデルの「BASIC」のほか、「HOME」「NESS」「LUXE(リュクス)」そして若干ではありますが車高を上げクロスオーバーモデルのように仕上げた「CROSSTAR(クロスター)」の5つになります。
これに新開発の1.5Lの2モーターハイブリッド“e:HEV”と1.3Lのガソリンエンジンを組み合わせ、さらに全グレードでFFと4WDが選べますので全部で20モデルというラインナップを構成します。
最近、軽自動車って高くないですか?
フィット同様、日本の自動車市場で存在感を見せているのが軽自動車です。自動車税をはじめとした税制上のメリットはもちろんですが、先進運転支援システムなども標準装備するなど、もはや「軽自動車だから」という昔ながらの負い目などは今の軽自動車には感じることはありません。
また普段の生活で乗車する人数は1~2名であれば使い勝手や対向車とのすれ違い時なども全幅が狭い軽自動車の方が接触するリスクも少ないわけです。
その軽自動車ですが、登録車同様の機能を搭載すれば当然のことながら車両価格は上昇します。工場で装着するメーカーオプション類も増えている中、車種にもよりますが、車両本体価格で200万円を超えるモデルも現実は存在します。もちろんベーシックグレードであれば130万円台からラインナップされますが、売れ筋は「これ1台で全部入り」という上位グレードです。それでも前述したように税制上のメリットはあるので多くの人が購入するわけです。
でもフィットはやはり5名乗れる
しかしフィットと軽自動車を比較した場合、当たり前ですが乗車定員が異なります。フィットは5名、軽自動車は4名です。
ライフスタイルにもよりますし、核家族化の中「5名乗車の機会は無いし、遠出もしない」のであれば軽自動車で十分でしょう。しかしフィットをはじめとする登録車は乗車定員の違いだけでなく、室内や荷室の広さ、走りにゆとりがある点、そしてカタログ値だけでは判断できない燃費性能などメリットが大きいのです。