はじめに
外食産業の底力に期待
ここまでのデータで考えられることは、時世を受けての上がり下がりはあるにせよ、外食産業は少しずつ回復に向かっているということでした。特に飲食店を経営する人の立場にたってみれば、日々の来店件数、来店人数に一喜一憂すると思いますが、こういった一定期間のデータを見ると、今日1日だけの結果が、全てではないこともわかります。
テーブルチェック代表取締役・谷口優さんに話を聞きました。
―テーブルチェックでは、来店件数、来店人数などのデータをどのように収集し、サービスとして提供しているのですか?
谷口 :飲食店向けの予約・顧客管理システムと、消費者向けの飲食店検索・予約ポータルサイトの開発・提供のサービスを行なっており、来店件数、来店人数のデータはこれらの管理システムから集計したものです。
―このような来店件数、来店人数のデータをどう活用すべきでしょうか。
谷口 :特に飲食店を経営されている方は、自店舗・自社の回復が早いのか遅いのかを、自社内のデータでしか比較できなかったと思います。しかし、弊社のサービスによって外食産業全体の動向を把握でき、比較しやすくなったことで、様々な対策に繋げられるのではないかと思っています。
歴史上、戦争があっても疫病が流行しても、外食産業は人をつなぎ、人生を彩り、豊かにする必要不可欠なビジネスであり続けてきました。苦しい時が続きますが、一消費者としてはもちろん、企業としても今まで以上に飲食店をサポートできるよう取り組んで参りたいと思います。
消費者の立場に立ってみても、以前のように自由に飲食店を利用できることは喜ばしいことです。感染防止対策を最優先にしながらも、1日も早い外食産業の完全回復を祈るばかりです。