はじめに
燃費性能の高さに驚く
今回、都内から郊外までの一般道をメインに高速道路も含め900km近く走行しましたが、AT車の場合は左手でシフトする作業や左足でクラッチを操作することがありませんので、逆にステアリング操作により集中することができます。
クルマの加減速やコーナリング時の車両の動きなどもMT車ではひょっとしたら気が回らないことがあるかもしれません。でもAT車だとその点もじっくり自己観察しながら走ることが出来ます。
また試乗車にはクルーズコントロールが装着されていました。昨今人気の前走車を検知して速度を調整するACCではありませんが、空いた高速道路などを走行する際には疲労軽減に役立ちます。
AT車なので、普通に走っている際はエンジン回転数を低く保てるので実用燃費も優れます。
カタログ値に迫る燃費。高速道を利用した際は20km/L超えも記録しました
実は今回、いいな、と感じたのはこの燃費性能でした。カタログ値はWLTCモードで17.2km/Lなのですが、筆者が普段他のクルマに試乗してもカタログ数値通りにはなりません。しかしロードスターのAT車はカタログ値を超えた17.6km/Lという平均燃費でした。ワインディングロードでは高い回転数を維持するスポーティな走りも楽しみましたが、この数字は予想以上。もちろんロードスターはハイオク(プレミアム)ガソリン仕様なので燃費自慢をするようなクルマではありませんが、スポーティに走れてこの燃費、筆者的にも気持ち的にはMT車を選びたいけど、この走りならばAT車もありかな、と感じたほど魅力的です。スマートにスポーツカーを乗りこなす大人の1台であることは間違い無いでしょう。