はじめに
大歓迎のコラボ企画
このテキスタイルはゼニアがマセラティのために開発していますから、他のメーカーのクルマに使用するといったことはしません。座ると気のせいか体にピタリと吸い付くようにフィットしてくるシートの感触は、レヴァンテだからこそ味わえる感触なんです。ちなみにもう1台、クアトロポルテにも同じ仕様が用意され、同時に登場していますが、この心地よい居心地はマセラティだけに与えられた空間です。
しっとりとしたフィット感のあるフロントシート
ベースになっているのはレヴァンテSですから、2979cc・V型6気筒ツインターボエンジンの最高出力は430馬力、最大トルクは580N・mで、そこに電子制御8速ATと4WDが組み合わされます。そして全長5メートルのSUVが最高速度264km/h、0~100km/hを5.2秒で駆け抜けるのです。
それだけの実力を持っているのですが、ゼニアのシートのシルキーな座り心地や独特の香りを味わっていると、なぜか飛ばしたりする気持ちが失せていくのです。むしろプレミアムSUVにふさわしいパフォーマンスは、イザとなったときのゆとりであり、ゆったりと感触を楽しみながら走りたいという気持ちになってしまいます。
ベースになっているレヴァンテSの価格は1,360万円ですが、グランスポーツ・ゼニア・ペッレテスータは330万円高い1,690万円という価格設定になっています。おまけに今年初めに日本にお披露目された時点で20台限定の特別仕様車で希少性もあります。これが高いかリーズナブルかは、別としてマセラティとゼニアのコラボという魅力的な内容は大歓迎です。日本車メーカーのファッションメーカーとのコラボ企画は時々見ますが、ここまで高級な組み合わせではなくとも、今後もどんどんやって欲しいと思います。