はじめに
モーターだけでも余裕の走り
今回横浜周辺を試乗しましたが、前述したようにまず基本がEVで走行することからも、何よりも静かであることは言うまでもありません。
レネゲードには「リミテッド」と「トレイルホーク」という2つのグレードが設定されていますが、同じエンジンながらチューニングが異なることでトレイルホークの方が最高出力が48馬力もパワフルです。確かにこの差は高速道路の追い越し(エンジンがかかっている状態)では俊敏に感じることも多いのですが、高速道路でも意外なほどEVで走ってくれたので、普段の生活ではそれほど気にする必要はありません。
トレイルホークはかなりパワフルですが、リミテッドでも十分以上の走りが楽しめます。
何よりもEVメインで走っている時はアクセルの操作に対し、レスポンスが良く、スーッと加速する感覚は従来までのレネゲードに新しい走りの世界をプラスしてくれます。
4WDシステムも新世代へ
冒頭に述べたようにドライブシャフトをも持たない4WDシステムを搭載することで実は悪路走破性も向上しているとのことです。実際、悪路は走れませんでしたが、モーターはエンジンに比べ制御自体を圧倒的に細かく行うことができます。
「Jeepセレクテイン」と呼ばれるシステムは通常は「AUTO」で十分ですが、路面状況に応じて「SPORT」「SNOW(雪)」「SUND(砂)/MUD(泥)」そしてトレイルホークのみに「ROCK(岩場)」が搭載されています。さらにこのモードを生かす2つの「eAWD」システムが搭載されており、さらに高いパフォーマンスを実現することができます。
ちなみにEV用バッテリーやモーター、さらに最新の4WDシステムを搭載しながら、リミテッドで最大40cm、トレイルホークで最大50cmの渡河性能を持っています。この点はさすが世界で鍛えられ、高い評価を持つジープならではと言えます。