はじめに

10月1日に東京が「解禁」となると同時に地域共通クーポンが導入されました。これ以来、Go Toトラベルは一気に加熱しました。どうせ旅行をするのならば、少しでも多く還元したいと考えるのが人情です。だが、その一方で、Go Toトラベルの期間の宿泊料は通常よりも高めに設定されているのでは、という声も散見されます。そこで今回はGo Toトラベルの宿泊料金が通常と比べて本当に高いのかを簡単に検証する方法をお伝えします。


ホテルをオンラインでとることに慣れている人ならば、「そんなことか」と思われるでしょうが、一番簡単なのはGoToの最終日予定である2021年1月31日までの宿泊料金と2月1日以降の宿泊料金を比較するという方法です。もしGoToトラベルの期間中だけ高めに設定して、終了後は値段が下がるのであれば、この日を境に金額が急に下がることが確認できるはずです。

なかでも一目瞭然なのがカレンダー形式の価格表があるサイトです。
たとえば高級ホテル・旅館に強いことで知られる一休.com。掲載されたすべての旅館のエリアごとの最安値を示すカレンダーを確認するかぎり、1月下旬と2月初旬で特に変化はなさそうです。そこで個別の宿泊施設で確認してみました。

たとえば沖縄の外資系リゾートホテルは1月下旬の平日が最安値で6万4,410円~(税抜き)なのに対して2月上旬だと4万480円~(税抜き)となります。しかし、これはまだ良心的な部類です。

また、Go Toトラベルの期間中は安い部屋がすべて埋まってしまっているために、カレンダー上で大きな金額差が現れるケースもあります。たとえば、熱海屈指の人気ホテルは、1月下旬の平日が25万5,500円~(税抜き)。これに対して2月上旬以降は7万6,000円~(税抜き)です。しかし、部屋のカテゴリーを調べてみると、1月末までは比較的「安価」な部屋がすべて埋まってしまっているため、高い部屋のみが残り、それが価格差となって表れているということになります。

一方で、逆にカレンダーをみるかぎり、ほとんど差のないホテル・旅館も少なくないので、ある程度宿泊施設の候補をしぼった段階で調べてみるとよいかもしれません。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介