はじめに
今冬、3年ぶりに冬らしい寒さになる地域が多いという予報が出ています。厳しい冷え込みになることが少なかった昨冬と比べ、今年は鍋物料理などの熱々メニューを食べる機会が増えそうです。
しかし、実はこの寒い時期にアイスの売上が伸びるというデータがあります。どういうことなのでしょうか。データを追ってみます。
アイスは夏に売れるはず?
株式会社True Dataでは、全国のスーパーマーケット、ドラッグストア約6,000万人規模の消費者購買情報を統計化した標準データベースを設計・運用しています。その中からカテゴリー「ファミリーアイス」の売上と気温の関係を見てみます。
「ファミリーアイス」とは、スーパーマーケットなどでよく見かける、5~6個のアイスが入った箱入りのもの。ご家庭の冷凍庫に常備して家族で楽しむ方も多いのではないでしょうか。
横軸に最高気温、縦軸に売上(買物指数:来店者100万人当たりの売上)を入れ、ファミリーアイスと気温の関係を示しました。全体的に点の分布が右(つまり気温が高い方向)に行けば行くほど上に向いており、気温上昇に伴って売上が伸びていることを示しています。
スポーツ飲料や麦茶なども、多少の形状の違いはありますが、おおむね同じような点の分布の形となっており、夏物商品の典型例です。