はじめに
SNSで話題になり、輸入食品を扱うカルディで売り切れ続出の『たらこスプレッド』。
なぜ、これほど人気になったのか、発売元のマリンフードの担当者に聞きました。
ツイッターで話題、売上6倍近くに急伸
焦がしバターにたらこを合わせたマーガリン、『たらこスプレッド』(税込358円 ※当社調べ)。
フランスパンに塗れば「たらこフランス」、パスタに和えれば「たらこスパゲッティ」、熱々のじゃがいもにマヨネーズと絡ませれば「タラモサラダ」に、たらこスプレッドの使い方は無限です。
2008年に発売され、売上が急伸した今年6月には、なんと対前年比591.4%を記録。なにか特別なプロモーションでも仕掛けたのでしょうか。
売上が急増した背景について、発売元のマリンフード管理部企画課の川那辺さんに聞きました。
「プロモーションは特にしておりません。たまたまネットやSNSで話題にしていただき、それが拡散していったことで売上が伸びました」
SNSのなかでも特にツイッターで話題を呼び、爆発的ヒットに繋がったそうです。現在は出荷量が少し落ち着いてきているそうですが、それでも売上は対前年比で382%と好調だそうです。
開発担当者の明太子好きが高じて開発
たらこスプレッド誕生には、開発担当者の明太子好きが影響していると川那辺さん。
「たらこスプレッドの開発担当者は明太子が好きで、はじめは明太子風味のスプレッドを作ろうとしておりました。
しかし、弊社で実施している消費者モニター調査会にて、たらこ風味のほうが子供も食べられるという理由で支持が多く、“たらこスプレッド”として開発されることになりました」
開発担当者の好みと消費者の声を合わせて製品化した、たらこスプレッド。人気の理由について川那辺さんは次のように話します。
「味や使い勝手のよさという点でご支持いただいているのだと認識しております。さまざまなお料理にご使用いただけるので、リピーターの方も多いようです」
担当者いちおしはタラモサラダ
数あるたらこスプレッドのアレンジレシピのなかでも、川那辺さんのいちおしはタラモサラダだそう。
ポテトサラダにたらこスプレッドを和えた、タラモサラダ
「たらことじゃがいもが合わないはずがありません! 調理も簡単ですし、市販のポテトサラダに混ぜてもおいしいです。鉄板メニューですが、たらこパスタもおすすめです。パスタとたらこスプレッドがあれば簡単にできてしまいます」
現在、インスタグラムのハッシュタグ「#たらこスプレッド」には500件以上の投稿が寄せられ、ふかしたじゃがいもの上にのせたり、大葉と一緒に玉子焼きにしたり、うどんに和えたり、さまざまな楽しみ方が紹介されています。
売り切れが続くカルディのほかにも、オオゼキ、北野エース、ベイシア、スギ薬局などでも購入できるそうです。
美味しくて、アレンジが豊富で、時短にもつながる。たらこスプレッドの人気が爆発しているのも頷けます。
(文:編集部 土屋舞)