はじめに
給料は上がらない、物価は上がる、将来が心配。少しでもお金を貯めたいのは誰しも同じです。でも、贅沢しているわけでもないのに、なぜかちっとも貯まらない。見回せば、部屋はゴチャゴチャ、片付かない。もっと広い部屋に住めれば、片付くけど、家賃が高くなる……とグルグル。
そんなあなたのお悩み、「暮らしをシンプルにする」ことで解決しませんか?
節約しているのに、お金が貯まらない不思議
収入はなかなか増えないのに、聞こえてくるニュースは将来への不安を煽るものばかり。少しでも貯蓄したいのは、誰しも同じですよね。
「欲しいものはたくさんあるけど、高価なものなんて買ってない。利用するのは低価格の店だけだし、たまの外食も安いお店だけ。それなのに、ちっともお金がたまらない!」
若い人を中心に、こんな声をよく耳にします。
クルマは持っていないし、服はファストファッション。部屋には使うのは粗品でもらったタオルやカレンダー、ピザ店でもらったマグカップ。日用品はほぼ、無料のものや100円ショップで揃えている。部屋は散らかってるけど、誰も来ないしどうだっていい。スマホには各種ショップのアプリを入れ、ポイントもしっかりためているし、最近では食費も抑えていて、牛丼のチェーン店やコンビニおにぎりで済ませることが多い。どうせ、食べればなくなっちゃうし……。
でも、こんなに頑張っているのに、どうしてお金が貯まらないんでしょう?
実はこんな使い方をしている!?
無料のものや安価なものを上手に利用した暮らしをしていれば、自然とお金は貯まりそうなものですが、そうならない人は、どこかでムダなお金を使ってしまっているから。では、どんなものを、どんな場面で買ってしまっているのでしょうか?
「残業が長引いて、途中でコンビニにおやつを買いに行く。新作スイーツや目新しいスナック菓子があると、話のタネにもなるし……とついつい手が伸びて、レシートを見たら1000円近く使っている」
「あわただしく家を飛び出したら、出先で雨。仕方なくビニール傘を買う。300円だったし、まぁいいか……」
「ファストファッションブランドで買ったセーター。手洗いしようとしたら、洗濯表示が“ドライクリーニングのみ”。クリーニングに4,5回出したら料金はセーターの価格並に」
高価なものを買っているつもりはなくても、ちょっとした出費が積み重なることで、トータルでみるとけっこうな金額になってしまいます。こういったムダ遣いは、どうしたら防げるのでしょうか。
なぜ、つまらない出費をしてしまうのか?
前述のような出費に共通する要因は、「日々の暮らしの忙しさ、ゆとりのなさ」。
お菓子のムダ買いは「意識せずに買い物をすること」、使い捨ての傘は「事前準備の不足」、安いセーターに高いクリーニング代は「情報収集せずに買い物すること」が原因です。どれも、少しだけ注意を払い、事前に準備をしたり、販売員に質問したりすることで回避できたことです。
しかし、労働時間は長く、休日出勤もある、資格取得のための勉強もしなければ……と日々の忙しさを考えると、そんな余力はないでしょう。ささいな出費は仕方がないことかもしれません。
しかし、それではいつまでたっても、
ギリギリまで働く → 疲れ切ってゆとりがない → つまらない出費
というサイクルから抜け出せません。そして、暮らしの満足度は低いままです。