生活

日本人が知らない世界の“B面”を描く 専門家が選んだ良書

FPの家計相談シリーズ

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。

みなさんの連載コラム、いつも楽しく読んでます。今回は「家計相談シリーズ」読者におすすめの本を一冊、教えてください。
(匿名希望)


深野: ご質問、ありがとうございます。

確かな情報を見抜く目を

「おすすめの本は?」というリクエストですので、少し前の本になりますが北野幸伯著『日本人の知らない「クレムリン・メソッド」世界を動かす11の原理』(集英社インターナショナル)を挙げさせていただきます。

もしかすると、お金の運用、あるいはライフプランなどに関わる本を挙げるのでは、と思われたかもしれませんが、情報の真贋を見抜く目を持つという意味でこの本を選びました。

著書の北野氏は、モスクワ在住の日本人。私たち日本人は英米の情報のトライアングルの中にいるのですが、同じ情報でもモスクワ(ロシア)という東側諸国にいると、異なった視点から報道が行われているのです。

どちらの報道が正しいということではなく、ものごとには表に出る報道と、表には出ない、出せない報道があることを知らしめてくれるのです。

B面の存在を忘れないように

私が尊敬する元為替ディーラーの方が、“ものごとには「A面」と「B面」があることを忘れてはならない。A面の情報が出ることで、裏のB面では得をする人がいるケースが多々ある”と教えてくれました。

本書はまさに、そのB面のことが網羅されている良著です。B面というと、なんだか胡散臭いと思われるかもしれませんが、報道されているものからきっちりと裏を取っていることから、決して胡散臭いことではありません。

資産運用においては、リスクオンやリスクオフ、地政学リスクが、たびたび遡上にあがりますが、近年の地政学リスクの背景を知る手がかりにもなり、ふだん私たちが接している新聞やニュースとは異なった見方を養えることでしょう。

同時に、情報操作まがいのことが日常的に行われている可能性があり得ることも知るはずです。自分自身でさまざまなことを判断するための書として、1度だけではなく何度も読み返すと、世界情勢の裏側を知ることができるでしょう。

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