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昭和初期に「100均」があったってホント?
お金のことば2:十銭ストア
いまや生活者にとって不可欠な存在になった「100円ショップ」。巷では「100円均一」とか「100均(ひゃっきん)」などの略称も定着しています。この種の業態が登場したのは、おおよそ1960年代以降と言われます。まず1960年代にスーパーマーケットなどの「催事販売」として、100円均一商品を売る業者が現れたのが、そもそもの始まりでした。1980年代に入ると「店舗」としての100円均一商品の販売店が登場。これが「100円ショップ」を名乗ったのです。1990年代以降になると、この業界に参入する企業も増加。ザ・ダイソー、キャンドゥ、セリアなどのブランドがしのぎを削るようになりました。そんな「100円ショップ」と同じような業態が、実は「昭和初期」にも存在していたことをご存知でしょうか? その名も「十銭(テンセン)ストア」といいます。これは生活雑貨や文房具品などを10銭均一で販売する店舗のことで、当時の小売業界を席巻したビジネスモデルでもありました。ところで――いま筆者は何気なく書き飛ばしましたが――この「十銭ストア」は「じゅっせんストア」とか「じっせんストア」とは読まずに、どういうわけか「テンセン
クリスマスケーキの「ぼっち客対応」はここまで進んでいた
過ごし方の変化に合わせて超進化
恋人と高級レストランでディナーを楽しみ、ケーキを食べた後にプレゼントを交換する――。ひと昔前まで、クリスマスといえば“恋人たちの特別な一日”というイメージが定番でした。ですが、今やそうした過ごし方は過去のものであることが、民間の意識調査から浮かび上がりました。クリスマスといえば「家族と過ごす」あるいは「一人で過ごす」という人が増えており、外食をする代わりに自宅でまったり過ごすのが、今の時代のクリスマススタイルといえそうです。こうした過ごし方の変化は、クリスマスの食卓の代名詞であるクリスマスケーキにも現れています。
粉飾決済の手口で学ぶ“会計思考力”でリスクを見抜く力
大損する可能性を減らすためのスキル
企業の財務を読み解く「会計思考力」は、幅広い分野で活用できるものです。たとえば、決算短信や財務諸表を読み解く力があれば、怪しい会計をしている会社に投資し大損を被るリスクを減らすことができます。こうした「リスクマネジメントとしての“会計思考力”」について、『武器としての会計思考力』の著者・矢部謙介さんに語っていただきました。
手取り15万からの「将来、後悔しない」等身大“貯金計画”
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。今年、社会人になりました。はじめてのひとり暮らしを開始し、お金の管理も自分でするようになりました。今までは実家暮らしだったので、収入のすべてをお小遣いのような感覚で使っていました。そのため、自分が生きていくためにお金を使っていくという感覚に慣れず、戸惑っています。また、今後の結婚などライフイベントへの備えとして、貯蓄もしていきたいと思っています。そのための心構えとして、手取りの何割をどのようなかたちで割り充てていけばうまくいくというような基準はありますか? もし参考になるデータなどがあれば、教えていただければ今後の参考としていきたいと思います。これからは自分自身で苦労しながらお金を稼いでいくことになるので、後悔はしたくないと思っています。どうかアドバイスをお願いします!【現在の収入と支出】収入は手取りで15万円程度です。支出金額は現段階では安定しておらず、具体的な提示が難しい状況です。家賃は補助もあり、月に3万円ほどです。【今後
お金はどこで造られる? 造幣局の“貨幣誕生”へ密着
意外と知らない貨幣の製造工程へ
現在、日本国内で製造されている通常貨幣は1円玉から500円玉までの6種類。世の中に流通する前にどうやって誕生しているのか、みなさんご存知ですか?日本の全貨幣の製造をするのは、独立行政法人の造幣局。今回はお金の製造工程へ潜入してみました。
インスタ映えで主役交代? 「クリスマスの食卓」に異変
登場回数は2年で4倍に急増
デコレーションケーキ、チキン、シャンパン・・・・・・。クリスマスのご馳走といえば、あなたは何を思い浮かべるでしょうか。いつもより豪華に彩られたクリスマスの食卓に、ここ数年、ある変化が見られるようです。マーケティング調査会社のインテージが、クリスマス期間中の食卓に登場するメニューの実態について分析。調査結果から、今年の流行語大賞にも選出された「インスタ映え」の影響で、あるメニューの登場率が急上昇していることが明らかになりました。
「人生はあなたのために」“きっちり家計”に思わず本音
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。現状、夫の年金と子供関係の手当をすべて貯金に回しています。保険については高額医療費等でそこまで負担はないと考え、本当に万一のときの備えのみです。今までリスクを取りたくなく基本的に定期預金にしてきましたが、老後資金や子供の学費を考えると、多少は資産運用もしたほうがよいかと思っています。以前、夫がデイトレードにチャレンジしたのですが、精神的に負担になって継続できず……。今度は長期運用を私が中心になってしようと思っています。夫の年金額も減っていく一方ですし、私が働けなくなった場合や子供の学費、老後資金などさまざまな不安があります。3つの質問について教えてください。1:資産運用を行う場合、どの程度の予算でなにから始めればよいのか2:今の保険で本当に必要な保障ができているのか3:老後資金のために個人年金保険など検討したほうがよいのか【現在の収入】世帯主:私、女性、39歳、会社員、年収380万円(手取り250万円)夫:障害者、障害年金120
日本人はなぜ投資が苦手? リスクより怖いのは孤立
正しい方法を学べば自信が身につく
日本人は投資が苦手――。こんな言葉をよく耳にします。実際に調査データでも預貯金が高い割合に。しかし他の先進国では「株式」や「保険」が上位に並びます。多くの日本人はなぜ積極的に投資をしないのでしょうか?資産運用の“王道”「長期・積立・分散」による投資をロボアドバイザー「WealthNavi」を通して提供するウェルスナビの代表取締役CEO柴山和久さんに、日本人の投資観について意見をうかがいました。
シャーロック・ホームズの金銭感覚
簿記の歴史物語 第20回
推理小説は、1841年に発表されたエドガー・アラン・ポーの短編『モルグ街の殺人』から始まったと言われます。それから約半世紀後の1887年、推理小説界の永遠のヒーローが誕生しました。コナン・ドイルの『緋色の研究』が出版されて、シャーロック・ホームズが世に出たのです。ホームズ・シリーズは謎解きの痛快さもさることながら、当時の金銭感覚がありありと描写されていることが魅力です。当時のイギリスでは、ポンド、シリング、ペニーという通貨単位が用いられていました。1ポンド=20シリング、1シリング=12ペンスです。(※ペンスはペニーの複数形)では、これらのお金は実際にはどれくらいの価値を持っていたのでしょうか?
イオンも熱い視線を注ぐ「熊本ローカル果物」の“うまみ”
世界最大級の柑橘類は味もギネス級?
ミカンやデコポンなど柑橘類がおいしい季節となりました。スーパーへ足を運ぶと、国内外を問わず、さまざまな産地の柑橘類が商品棚に並んでいます。特に大型店へ行くと、地方では人気があるものの、全国的にはまだ知られていないフルーツが売られていたりします。今回の記事で取り上げる「晩白柚(ばんぺいゆ)」も、その中の1つ。国内生産量のほとんどを熊本県八代市が占めている、熊本を代表するローカルフルーツです。2015年には「世界一大きい柑橘類」としてギネス認定を受けました。この晩白柚に熱い視線を注いでいるのが、流通大手のイオンです。晩白柚の何がイオンを引き付け、どんな販売戦略を進めているのでしょうか。
一流が実践する“地味だけどすごいコミュニケーション術”
誰でも実行できる3つのテクニック
上昇志向がある人ほど、自分のスキルを頼みにした「実力主義」に走りがちです。しかし、エグゼクティブと呼ばれる本当に優秀な人たちは、ただ「仕事ができる」だけではなく、同僚や部下との「コミュニケーション」を重視しているといいます。『外資のスーパーエリートが大切にする意外と誰もやっていない「コミュニケーション」の基本』では、多岐にわたる業種でエグゼクティブのサポートをしてきた著者の伊藤まみさんが、彼らに共通するコミュニケーション術を紹介しています。
30代男、資産1000万円「海外不動産投資が気になります」
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。内藤さんの著書『貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい』を拝読いたしました。「海外不動産投資は3,000万円の人から」と言われておりましたが、資産がなんとか1,000万円の自分ですが、海外不動産に非常に興味を持ちました。資産1,000万円レベルで手を出すのは危険でしょうか? 日本の不動産のように大きなローンを組んで購入することは可能でしょうか? また、実際に買う場合に気をつけないと騙されてしまいそうなイメージが……。しっかりした会社を見つける方法はありますか? 質問ばかりですが教えていただけると幸いです。(30代前半 独身 男性)
楽天、携帯事業に本格参入のなぜ 挑む“新参者”の覚悟
ソフトバンク対抗網は完成するか
楽天が4Gの周波数帯取得に向けて総務省に申請することがわかりました。簡単にいうと全国に自前の携帯電話ネットワークを構築し、本格的な携帯電話事業に参入するということです。これまで大手3社に集約されていた携帯電話事業に第4のプレイヤーが登場することで、業界では再び競争の激化が予想されます。しかし、楽天はなぜ今、携帯事業に本格参入するのでしょうか? 戦略の意図を考えてみたいと思います。
私たち利用者にとって「地銀再編」は善なのか悪なのか
公取委と金融庁がつばぜり合い
12月に入って、地方銀行の再編に関する2つのニュースが矢継ぎ早に報じられました。1つは、12月6日に行われた公正取引委員会(公取委)の記者会見で、山田昭典事務総長が、顧客が不利になる地銀の経営統合は認めないとの考え方を示したというニュース。もう1つは、12月15日に共に新潟県に本店を構える第四銀行と北越銀行の経営統合を公取委が認めたというニュースです。2つのニュースはどちらも公取委が主役となっており、しかも地銀の再編に対しては前者がネガティブ、後者がポジティブなニュースのように見受けられます。つまり、同じ公取委がまったく逆のメッセージを発しているように映るのです。地銀の経営統合・再編は、地域の経済や金融サービスにとって非常に重要な変化をもたらし、地域に住む皆さんの暮らしにも大きな影響を与えるものと考えられます。実は、この2つのニュースの背景には、長崎を舞台にしたもう1つの地銀再編の案件と、公取委vs金融庁の地銀再編をめぐる1年半にもわたるバトルがあるのです。
「配偶者控除」が変わると、専業主婦は“損”するの!?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。最近、配偶者控除見直しのニュースをよく耳にします。私の妻は一昨年から子育てのために専業主婦をしていますが、見直しによって専業主婦家庭の負担は増えるのでしょうか? 「今すぐに」とは考えていませんが、また妻が働きに出る想定で、今後の生活設計を考えたほうがよいのでしょうか。(30代後半 既婚・子供1人 男性)
年4万円の節約 スマホ代の見直し相談は身近なあの場所へ
コジマで通信費の悩みを解消してみた
固定費見直し、とくに通信費の節約は家計改善のカギですよね。とはいえ、キャリアショップは用がないと行きづらく、新機種や新サービスなどの契約をすすめられそうでなんだか怖い。格安SIMは気になるけれど、なかなかショップがない……。そんなときに、実はよい相談場所となるのが「コジマ」。そう、日本全国にある、あの家電量販店です。既存のキャリアから格安SIMまで、携帯電話や各種プランを知り尽くしたプロ「通信費みなおし隊」が相談に乗ってくれるというのです。これは、使いこなさないと損。さっそく行ってみることにしました。
あなたの実家も無縁ではない? 「地面師」犯罪の実態
数千万円の物件でもターゲットに
今年も残すところ、2週間ほど。この1年、さまざまな経済事件が世間を騒がせましたが、夏以降に話題となったのが、他人の土地を利用して詐欺を働く「地面師」による犯罪です。積水ハウスやアパホテルなど不動産のプロがだまされたことから、多くのメディアで取り上げられました。自分には縁がないニュースととらえた方も少なくないと思いますが、実はそうでもないのです。地面師グループのターゲットは数十億円規模の物件だけではありません。ごく普通の一戸建てでも、場所が良ければ数千万円クラスの物件もターゲットになっています。近くにランドマークができて突然一等地になってしまったような場所や、再開発の対象になりそうな場所に実家がある。しかも、そこには年老いた親が1人で住んでいて、訪ねていく機会も多くない、あるいは空き家になっているとなると、格好のターゲットです。気づかないうちに自分の、もしくは自分の親の不動産が勝手に売買されていたという話は、自分とは無縁の資産家だけの話ではないのです。年末年始の帰省を控えた方が多いこの時期に、地面師犯罪の実態を探ってみましょう。
大黒柱に不測の事態…残された家族は? 安心を買うために
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。現在、各口座で計1,900万円の現金と預金があります。ほとんどが1年ぐらいの定期預金で、あとは少しばかりの外貨預金です。持ち家はなく、月10万円の賃貸で暮らしています。今のところ住宅購入は考えておりません。保険は終身で1,000万円保障、月3万円ほどの支払いです。私だけ働いており、妻は専業主婦です。年収は手取りで550万円ぐらいです。通常の厚生年金のほかに、満期に650万円が支払われる個人年金を月1万円積み立てています。マイナス金利政策導入から2年近く経ち、今後に不安を持っています。どのように資産運用を行っていけばよいのか、助言をいただければと思います。よろしくお願いいたします。(40代前半 既婚・子供1人 男性)