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わが国において、本当にインフレは失われたのか?
物価安定目標2%は達成できない?
私たちの暮らしや経済、投資環境に大きな影響を与える物価。前回に引き続き今回も、わが国でインフレが起こる可能性について考えてみたいと思います。(前回:わが国において、インフレは失われたのか)
31歳男性、手取り月18万「結婚のために貯金を増やしたい」
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はマネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。クレジットカードで買い物をすることが多いためか、年間では貯蓄できているのですが、月でみると毎月赤字です。35歳までには結婚したいと考えているので、貯金を増やしたいです。どうしたらよいでしょうか。〈相談者プロフィール〉・男性、31歳、独身・職業:会社員・手取り月収:18万円・手取り年間ボーナス:100万円・預貯金:20万円・財形貯蓄:80万円・資産運用:仮想通貨30万円【家計の内訳(25万円)】・住宅費:9万円(賃貸)・保険:0.5万円(掛け捨ての医療保障)・通信費:1万円(携帯)・食費:4万円(外食含む)・水道光熱費:0.7万円・日用品:0.3万円・趣味・娯楽費:2万円(映画や趣味の自転車代)・衣服・美容費:2万円・健康・医療費:0.5万円 ・交際費:4万円・その他:1万円
株式投資に新基準?“社員の働きがい指標”は使えるか
画期的な新指標か、時代のあだ花か
PBR(株価純資産倍率)にROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)……。株式投資において、投資判断の指標となるものは数多く存在しています。しかし、産業構造の変化に伴い、インターネット産業を中心として、従来の指標では投資先の競争力を的確に推し量ることが難しいケースが増え始めています。そこで欧米では、インターネット時代の競争力の源泉である“従業員”に着目。企業と従業員の相互理解や相思相愛度合いを示す「従業員エンゲージメント」によって、その企業の成長力を探ろうという動きが広がっています。そして日本でも、独自のエンゲージメント指標を作る企業が登場しました。どんな方法で算出していて、実際に株式投資に使えるものなのでしょうか。
南海泡沫事件と監査報告書の誕生
簿記の歴史物語 第30回
簿記と会計の歴史を扱っていながら、今まで「南海泡沫事件」に触れてこなかったのは片手落ちでした。オランダのチューリップ・バブルやフランスのミシシッピ会社事件と並んで、歴史上もっとも有名なバブルの一つです。「バブル」という言葉そのものが、この事件をきっかけに生まれました。事件の主役となった「南海会社」は、東インド会社設立のおよそ110年後、1711年に設立されました。主な事業目的は奴隷貿易で、スペイン領の南アメリカに奴隷を供給するという商売(※アシェント貿易)の独占権をイギリス政府から賦与されていました。とはいえ1719年には肝心の得意先であるスペインとの戦争(※四国同盟戦争)が始まったので、事件当時はアシェント貿易そのものを失いつつあったようです。そして南海会社には、もう一つ大きな存在理由がありました。それは、政府の財政難の解消です。
喉元過ぎれば…?トルコショックは本当に落ち着いたのか
トルコ経済の行く末を考える
8月10日のトルコショックにより、同国通貨のトルコリラが注目を集めました。あれから約1か月、通貨の下落は一旦落ち着いたように見えますが、同国の実体経済はどうなのでしょうか?様々な市場データから確認してみましょう。
75歳父の遺言書、自筆で作成しても法的効力はある?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する伊藤英佑氏がお答えします。父親は現在75歳ですが、この前帰省した際に相続の話が出ました。今のうちに遺言作成などをやっておきたいようなのです。私は二人兄弟で、二人とも東京に出てきており、戻る予定はありません。実家を処分した後、資産としては500万~600万円も残らないと思っています。さほど資産が残らないとなると、たとえば金融機関などに依頼する遺言作成のお金がもったいなく感じます。ただ、父親が自分で書いて、判子を突いても意味があるのでしょうか。アドバイスよろしくお願いいたします。〈相談者プロフィール〉・男性、40代前半、既婚、子ども1人・職業:会社員
パート主婦が合法的にヘソクリ作りできる方法とは?
2018年度から税法上の扶養ルールが変更に…
2018年度から税法上の扶養ルールが変更になったのはご存じでしょうか?扶養という制度に対しては今後、外堀が埋められていく方向に進んでいくと思われますが、その中でもできることはやっておきたいものです。今回は、パート主婦が知っておくと役立つ扶養ルールについてお話しします。
通貨単位「リラ」と「ポンド」の意外な関係
お金のことば39:トルコリラ(後編)
相場急落などの出来事で、最近なにかと話題の通貨・トルコリラ。この通貨を「言葉の観点」から分析することでトルコの通貨史を概観します(前編:「言葉の観点」で分析する、トルコ通貨史)。今回は通貨名称にある「リラ」の部分に着目しましょう。ひょっとしたら読者の皆さんの中には、リラという言葉を目にして、トルコではなく「ある別の国」のことを思い出す人もいるかもしれませんね。その辺りの話も含めて、事情を説明してみたいと思います。
新型iPhoneで注目、業績期待のサプライヤー銘柄3選
アップル以外からも引き合い多数
9月12日、米アップルは「iPhone XS」、「iPhone XS MAX」、「iPhone XR」という3つの新型モデルを発表しました。新型モデルの販売が伸びると、アップルだけでなく、その部品サプライヤーにも好業績が期待できます。今回はどんな企業が部品を提供しているのでしょうか?注目企業をご紹介します。
赤字物件を抱えても、不動産投資全体で黒字なら問題なし?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。65歳までは働くつもりですが、4年後に定年を迎えるにあたり、今後の資産運用についてアドバイスをお願いします。【現在の資産】・預金:1,600万円・株:320万円・投資信託:1,270万円・終身保険:1,630万円・不動産評価額:2億3,000万円【負債(ローン)】・投資区分マンション7物件:8,430万円・1棟物件:1億8,000万円(最近購入)※投資用区分マンションは年140万円程度の赤字、1棟物件は年150万円程度の黒字となっています。(男性 50代後半 既婚・子ども2人)
成人の「歯」は大丈夫?データでみるお口の健康
高齢者の残存歯、子供の虫歯は改善
「人は足から老いる」と言われます。年をとって足腰が弱ると、ケガをしやすくなったり、外出をしなくなったり、転倒による骨折が原因で要介護状態になってしまうこともあることが知られています。最近では、ウォーキングやトレーニングによって足腰を鍛える高齢者が増えています。では、「人は口から老いる」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。歯や口の健康をおろそかにすると、噛む力や舌の動きが悪くなり、充分な栄養が摂れなくなることがあります。また、滑舌が悪くなったり話しにくくなることで、人との交流が減り、家に閉じこもりがちな生活を送るようになることがあります。特に、高齢期には、身体機能や社会性、精神性の低下をもたらす可能性がある深刻な問題です。現在、日本では、子供時代は虫歯の削減、成人以降は歯周病の予防、高齢者では残存歯数の増加に重点をおいて、歯や口腔ケアを推進しています。具体的に年代による歯の状況についてみていきましょう。
不況の印刷業界で異例の評価、「ラクスル」の投資妙味
株価は公募価格の1.8倍に
先週で7月決算企業の決算発表がおおむね出そろいました。その中に面白い会社を見つけました。印刷会社とユーザーを仲立ちするプラットフォームの運営会社・ラクスルです。今年5月31日に東証マザーズに上場したばかりの会社で、社名の由来は「楽に刷る」と中小企業のビジネスを「楽にする」だとか。2009年の創業から10年目での上場となったわけですが、実はこの会社、上場前から将来有望なベンチャーとして数々の受賞歴を持っています。代表の松本恭攝(やすかね)氏は、昨年11月にフォーブスジャパンの日本の起業家ランキング2018で1位を獲得しています。構造不況業種の代表格といってよい印刷業界にあって、なぜこれほどの高い評価を受けているのでしょうか。そのビジネスモデルをひも解いてみましょう。
異動シーズン目前、「転入者が働きやすい」組織のつくり方
転入者の“タイプ別”対応法とは?
猛暑の季節が終わり、秋の陽気を感じられる頃になると「人事異動の話題」がオフィスでもささやかれるようになります。10月の人事異動の時期になりました。内示の後、着任まで期間の長さは企業により異なりますが、異動を伝えられた後、何だかソワソワとして落ち着かない……といった経験をされた方もいると思います。筆者も転勤や組織異動が多く、実に20を超える組織を経験しました。人事異動があり、上司や同僚が代わると最初は緊張感があり、職場に馴染むのに多くのエネルギーと時間を費やしていました。同じような経験をしたり、人事異動を受けて不安になったりしている人もいると思います。ビジネス本には「配属先でのマナー○○箇条」というように異動者自身のスキルに関するものが多いのですが、今回は受け入れ側の立場でいかに転入者を迎え、早期に馴染んでもらうかをテーマに、行動科学を使ったコミュニケーション手法をご紹介します。
星の数ほどある投資信託、初心者は何を基準に選べばいい?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は花輪陽子氏がお答えします。NISA枠を使って投資信託を始めようと思っています。インデックスファンドを中心に、月2万ほど積み立てていきたいと思っています。ですが、実際にやってみようとしたら、銘柄が星の数ほどあって迷ってしまいました。買うものはひとつで良いのでしょうか。債券インデックス、REITインデックスなど、いろいろなものを買った方が良いのでしょうか。また、インデックスファンドを使った具体的な積み立て方法を教えてください。(男性 30代前半、既婚)
テレビで紹介されたアノ本が1位、今話題のビジネス書ランキング
初登場はインプットを結果に変えるノウハウ本
前月からラインアップはほぼ変わらず、順位の入れ替わりがありました。第1位は『スタンフォード式 疲れない体』。7月下旬ごろから売れ行きのペースを上げていましたが、8月11日(土)に「王様のブランチ」(TBS系)で紹介され、放送当日・翌日に売上がぐっと伸びました。
珍種野菜を大刷新、「らでぃっしゅぼーや」はどう変わる?
伝統野菜セットを5年ぶり入れ替え
東京・初台の高層ビルの一室。10人ほどの男女が、束になった資料と紙皿に載せた野菜を両手に、侃々諤々(かんかんがくがく)の議論を交わしています。ここは、有機野菜などの宅配事業を手掛ける「らでぃっしゅぼーや」の本社。9月12日、同社が展開している伝統野菜セット「いと愛(め)づらし」のリニューアルに向けた検討会が開催されていました。いと愛づらしの取り扱い品目がリニューアルされるのは、実に5年ぶり。しかも、100品目のうち30品目を入れ替えるという大規模なものとなります。いったいなぜ、今のタイミングで大規模リニューアルをかけるのでしょうか。
都内でも家が売れない!“赤字相続”の悲惨すぎる実態
不動産相続の怖い話・第1回
“赤字相続”という言葉をご存知でしょうか。資産として受け継いだはずの実家が、売ることも貸すこともできず、ただ維持費を払い続けるしかない状態になってしまった不動産相続のことを言います。この赤字相続が今、増えているというのです。実際に赤字相続になってしまった話を聞くと、そこにはお金の損だけでは済まされない、さまざまなトラブルが絡んでいました。知らないと怖い“赤字相続”のお話を、3週にわたって紹介します。
48歳独身「資産を切り崩して、50歳で早期リタイアしたい」
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。早期リタイアに向けた資産運用についてご相談します。以下の条件で試算すると、50歳で早期リタイアしても92歳まで資産を切り崩すかたちで生活できそうです。もう少し積極的な運用が必要かと思いますが、リスクをどこまで取れるかも含めて方針を決めきれないでいます。50歳以降はやりたいことがあるので、早期リタイアを延期または中止することは考えていません。現在の資産運用を見直すべきか、見直すとしたらどういった運用が妥当か、アドバイスをいただけないでしょうか。〈相談者プロフィール〉・男性、48歳、独身(結婚予定なし)・職業:会社員・手取り年収:900万円(賞与含む)・住居:月額9万円(賃貸・購入予定なし)〈現在の資産状況〉・預貯金:5,685万円 ※ペイオフ対策で分散、なるべく金利の高い円定期預金を利用・投資信託:15万円(月額5万円積立、3ヵ月目)・負債:なし・退職金:4,200万円(50歳退職時・早期退職金など含む)・確定拠出年金:150万円