ポイントは遺言書 熟年再婚の相続問題を回避する方法
熟年再婚と相続の問題
配偶者と死別や離婚などの理由によって離別してしまったシニアの方が、再び縁あって異性と恋愛関係に発展し、パートナーシップを結びたいと思うことがあります。そのようなときには相続問題、特に遺産分割をどのように行うのか考えておきましょう。前の配偶者との間に子どもがいた場合、その子どもと義理の父母の間で相続争いが発生してしまうかもしれないからです。
強まる国税庁の監視、富裕層に包囲網迫る
2017年以降も予定される課税強化
2016年3月提出の確定申告から財産債務調書の提出義務化が始まりましたがご存知ですか?富裕層への課税を確実に行うための課税当局による監視強化の一環ですが、富裕層への監視や課税の強化はこれだけではありません。今後、その他にもさまざまな政策が予定されています。現在、課税当局がどのような富裕層への監視・課税強化案を予定しているのかについて簡単にまとめてみました。
年間3500万円 がん治療薬高額化の理由
超高額な夢の新薬
年齢とともに気になる健康問題。大腸がん、前立腺がん、乳がんなど、特に話題に上がる三大疾病の一つ、がん。そのがんの治療薬が、近年、効果が高いものほど高額になる傾向にあるそうです。このことは国の医療保険制度に大きな影響を与えるとともに、個人に対しても自分や家族の健康と生活を守るために、医療・がん保険や貯蓄などの形でいざというときの備えについても一考する必要がありそうです。
意外と知らない相続での土地評価
本当に相続税が安くなる!?
相続税の税務申告において「土地の評価」は、とても重要なポイントになります。最近は確定申告のための情報収集も容易になってきましたし、便利なクラウドサービスも多いため、個人事業主の方などには、税理士を頼らずに自ら所得税の申告を済ます人も増えてきています。相続税申告についても、なるべく費用を掛けたくない人などは、自分での税務申告にトライしようと考えているかもしれません。しかし、特に複数の不動産を所有しており、相続税の納税が発生するのであれば、相続税の税務申告は信頼できるプロの税理士の手を借りた方がいいでしょう。日本人の相続財産の多くは不動産によって構成されていますが、相続税申告のための不動産は評価が難しく、税理士であっても相続税申告に慣れていないと誤った申告を行うケースが起きやすいのです。※誤った申告をすると、たいていが過剰納税をしてしまいます。
遺言信託の利用で注意すべきポイント
留分侵害、納税資金の準備など
「相続」に関連するサービスの注目が集まるなか、財産の承継をスムーズに行う有効な手段として、遺言信託業務をはじめとする相続関連業務が注目されており、信託銀行等では、遺言書の保管から財産に関する遺言の執行までを行う遺言関連業務は平成27年で10万件を超えています。故人の遺産の分け方で揉めるような、相続争いを避けるためには遺言書の作成が大切ですが、銀行・信託銀行の提案する遺言信託の留意点が今回のテーマです。
遺言書のない相続が相続争いを生む理由
相続争いを引き起こしやすいのは?
亡くなった方の遺産を相続人が分け合うときの分割方法は、「遺産分割協議」か「遺言書」によって決まりますが、相続争いを引き起こしやすいのは遺言書のない「遺産分割協議」の方です。遺産分割を巡るトラブルは年々増加しており、相続の「相」を「争う」に掛け合わせて「争続」という言葉まで誕生してしまいました。事実、全国の家庭裁判所へ申し立てのあった遺産分割トラブルの件数は、平成12年度の8889件から、平成26年度には1万2577件と約4割増加しています。このような背景からか、相続を巡って家族の絆が壊れてしまうことのないよう、新聞等のメディアでも遺言作成への関心が高まっています。遺産分割において相続争いが起こりやすい理由と、遺言書作成の基本を理解しましょう。
一人で親の介護をした私、遺産相続への影響は
親の介護を行っていた子の相続分に介護の貢献度を加味するべきか
遺産相続の話し合いではトラブルが発生することがあります。その中で比較的多いケースが、「親の介護を行っていた子の相続分に介護の貢献度を加味するべきか」を巡って争論になることです。介護を担当していた方は、自分が苦労したのだから相続で財産を多少は多くもらうのは正当だと思われる場合も多いでしょう。しかし、他の家族、特に遠方で別居していた子にとっては納得できない、ということになりがちです。また、実子であれば通常の法定相続分は認められていますが、子の配偶者はそもそも法定相続人でないため、相続財産を得る権利がありません。例えば、長男の配偶者が被相続人の介護を行っていた場合、どれだけ力を尽くしていたとしても、相続権はないものとされるため、争いの元になる場合があります。このようなトラブルになった場合、法律ではどのように想定しているのでしょうか。