コロナ禍でオフィス解約から9ヶ月経過したIT企業の今
成功の秘訣と今後の課題
新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年春以降、企業の活動は「オンライン」への変更を余儀なくされました。採用活動においても、会社説明会や面接はオンラインが中心となる企業が増えました。しかし、入社後の立ち上がり支援など一部の業務では、オンライン化は難しいと悩みの声も聞かれています。そんな中、一貫してオンライン化を実現した企業があります。株式会社overflowは、2017年に創業したエンジニア/デザイナー複業採用プラットフォームOffersを運営するIT企業です。創業時からリモートワークを多用してきましたが、コロナ禍の2020年4月にオフィスを解約し、採用活動はもちろん通常の業務もすべてオンライン上で完結させています。具体的にどのような取り組みを行っているのでしょうか。overflow代表取締役CEO 鈴木裕斗さんにお話を伺いました。
コロナ禍でも「約7割の企業は採用継続」「異業種・異職種への転職増加」、最新調査から見えた中途採用市場トレンド
ポータブルスキルの棚卸しを
「コロナ禍の影響により、中途採用は『買い手市場』に転じた」――。そのような報道を見て「転職を考えていたが、今はやめておいたほうがいいのか」と嘆く声が聞こえています。しかし実態は、「買い手市場に転じた」という表現は適切とは言えません。1つの企業でも、ある部門・職種は採用を止めた一方、別の部門・職種では採用活動を継続、あるいは強化しているケースが多々見られます。正しくは、「買い手市場と売り手市場が混在している」、別の言い方をすれば「企業はアクセルとブレーキを同時に踏んでいる」という状況です。