「一風堂」「町田商店」「山岡家」ラーメン銘柄、御三家は株価も業績も一人勝ち状態 頭一つ抜けているのは?
3社の今後の株価はいかに
めっきり寒くなってきて、外出先でも温かいものを食べたくなります。まっさきに思いつくのは、ラーメンですが、相変わらずインバウンド客で混み合っており、なかなかありつくことができません。これからさらに繁忙期に入るとなると、人気のラーメンにありつくためには、長時間、行列に並ぶ覚悟が必要です。そうなると、ふたたびラーメン銘柄の動向が気になってきます。この連載では、ラーメン御三家として力の源HD(3561)、ギフトHD(9279)、丸千代山岡家(3399)を過去2回、2023年8月と12月に取り上げています。そこからほぼ1年たちましたので、3社のその後をチェックしてみましょう。株価が大躍進したラーメン株、御三家に伸び代はまだあるのか?(2023年8月掲載)秋まで株価が大躍進のラーメン株、御三家の順位に変動。業績は好調なのに株価が下げ止まらない原因とは?(2023年12月掲載)
次の食品ブームは「焼き芋」? 個人投資家が【ドンキ】に目を付けた理由
海外での伸びも期待
グラノーラ、タピオカ、高級食パン…。こういった食品ブームが起こったときには、必ずといっていいほど株価が暴騰する銘柄があります。グラノーラはカルビー(2229)、タピオカは神戸物産(3038)、高級食パンは、OSGコーポレーション(6757)。ブームの恩恵を受ける銘柄をいち早く見つけた先回り投資は、投資家冥利につきます。じつは今、次の食品ブームがじわじわと起きています。それに気づいたのは、6月に発売された四季報夏号のイーサポートリンク(2493)の記事欄でした。「【開拓】農業支援は東南アジアの焼き芋ブームでサツマイモ販売に注目」とあり、「焼き芋ブーム?」とページをめくる手が止まりました。
西の「京阪」東の「相鉄」、インバウンドで好調な中堅鉄道会社の決算&株価騰落率を比較
見過ごされたインバウンド銘柄を探る
2024年は、3月、6月、11月と3度、関西方面へ出かけ、その都度、大阪・京都の外国人観光客密度の高まりを感じました。株式市場の投資テーマとしてのインバウンド銘柄は、散々物色されており、いっときの熱狂は若干落ち着いた感があります。とはいえ、国を問わず世界各国から訪れる人たちを見ていると、今後もじりじりと海外旅行者数は増え続けるであろうと確信を持っています。観光地の賑わいを見るたび、やはりインバウンド銘柄は、何か長期保有しておきたいという投資家魂がうずうずします。直近11月に関西を訪れたときは、大阪から京都まで京阪電車で移動しました。というのも、極めて個人的な事情ですが、京阪電車を借り切って行われるイベントに参加したためです。そこで初めて乗車したのですが、地元の友人曰く、京阪ではよくそういったイベントが行われているとのこと。大阪から京都までは貸切でしたが、復路は一般車両に乗車。そこで感じたのは、私鉄にもかかわらず外国人が多いこと。JR各社はインバウンド銘柄として早くから目をつけられていましたが、私鉄となるとそこまで規模が大きくないため、案外見過ごされているように思います。考えてみれば、イ
冴えない決算の「オリエンタルランド」、過去最高売上の「サンリオ」株価はどう動いた?
勢いづくサンリオ、いよいよ底値かオリエンタルランド
以前、猛暑によってダメージを受けているオリエンタルランド(4661)と、屋内テーマパークで涼しい顔のサンリオ(8136)を、第1四半期決算の結果を比較しつつ紹介しました。上場来高値更新中の「サンリオ」、冴えない「オリエンタルランド」明暗を分けたのは猛暑の影響?その後も、オリエンタルランドの株価は、年初来安値をだらだらと更新する展開。一方のサンリオは、年初来高値をぐいぐい更新するといった両極端となっています。画像:TradingViewより直近、両社がともに2025年3月期の第2四半期決算を発表しました。
猛暑で売り上げ爆増のアイスクリーム業界「森永乳業」「森永製菓」「井村屋」3社で好調なのはどこ?
勝負は次回の決算
年々、夏の暑さが厳しくなり、さらに長くなっているような気がします。実際、2024年の東京の夏日の日数は、153日と観測市場最多を更新しています。また、東京の熱帯夜(日中の最低気温が25℃以上の日数)は、過去10年の平均と比べて大幅に増加し、60日以上となっています。夏の長期化が業績に影響を及ぼす業界といえば、いちばんに思いつくのはアイスクリームではないでしょうか? わたしの娘は、学校帰りに必ずアイスをふたつ買ってきて、帰宅直後と、お風呂上がりに毎日食べています。わたしも2024年の夏は、いつも以上にアイスを食べたように思います。
眼鏡の「Zoff」が上場、競合上位3社で投資対象として魅力的なのはどの企業?
低価格帯と高価格帯で2分化された眼鏡業界
少子高齢化で日本経済全体は縮小傾向にある中、じつは眼鏡業界はゆるやかに成長しています。というのも、団塊ジュニア世代の高齢化で老眼鏡ニーズが拡大していることや、スマホの普及で近眼の低年齢化が進んでいることなど、眼鏡愛用者率が増加しているためです。また、PC眼鏡やサングラスなど、視力が悪くなくてもかける眼鏡の需要が伸びていることも追い風です。
英語学習サービス「プログリット」の決算から見る、株価上昇銘柄の特徴とは?
2022年9月上場の成長株
日本人が英会話スクールに払っているお金は、なんと1,650億円(株式会社プログリット「事業計画及び 成長可能性に関する事項の開示」より)だそうです。思えば、わたしも今まで数々の英語学習に時間とお金を注いできました。マンツーマンの英会話スクール、オンラインの英会話スクールといった対面で教えてもらうスタイルをはじめ、ラジオ英会話やリスリング教材など、正直自分でも覚えていないほどいろいろ試してみました。結果、今もまったく英語には自信がありません。ここ最近は、今さら英語学習に時間とお金を使うのはもったいない。翻訳ツールも発達したし、日常的に英語を使うことなんてないのだから、無駄な自己投資はやめようと思っていました。
年初来高値を更新した「東京靴流通センター」の【チヨダ】、好調の要因は”簡単に履ける”靴?
ライバル企業の行方
会社四季報を読んでいて、「ん?」と何かが引っ掛かることはよくあります。最新号の秋号でもさっそく「ん?」となりました。それは、「シュープラザ」や「東京靴流通センター」などを展開する靴量販手大手のチヨダ(8185)の記事欄です。
「石破ショック」の中で逆行した防災3銘柄、快進撃は続く? 直近の決算をよむ
3社の株価はどう動いた
自民党総裁に石破茂氏が当選し、株式市場は大きく動揺しました。投資家は、日銀の金利引き上げに反対、経済政策に積極的な高市氏の当選を先読みし、円安株高が先行していたためです。総裁選当日の27日(金)の日経平均終値は、39,829円で、この1週間だけで2,105円上昇しました。ところが、取引時間後に石破氏の勝利が決まったとたん、急激に円高が進み、シカゴ先物取引所の日経平均先物は37,520円に大暴落しました。
23年12月上場”ゆとり”世代が主役のアパレル企業「yutori」、決算は想定超えも懸念はある?
上場直後の勢いが継続できるか
上場企業の社長と言えば、ビシッとスーツを着たお堅い雰囲気か、もしくはジャケットにTシャツ、素足に革靴のようなシリコンバレー風です。わたしは、企業のホームページで、社長のメッセージを読むのが趣味なので、数多くの社長の風貌を見ていますが、だいたいこの2パターンに収まります。ところが、その枠組みにまったく収まらない風貌の社長が登場し、がぜん興味が湧きました。
円安で苦しんだ100円ショップ、円高で勝つのは? 上場している企業3社【セリア】【キャンドゥ】【ワッツ】の有望株を探る
投資家は、優等生でなく変化を選ぶ?
とあるWEB記事で、旅行に便利な100均グッズ特集を見かけ、「なるほど、これは便利」とさっそく最寄り駅の近くにあるセリアに行ってみたところ、想像以上に人が多く驚きました。投資家目線で見ると、これだけ物価が上昇する中、100円を維持するのは相当厳しく、利益率の低下が危惧されます。一方、消費者目線で見ると、「何もかもが値上げする中、100円で買えるなんてなんとありがたい!」と、まったく真逆の評価になります。ただ、最近は、原材料の価格に大きく影響する為替が、いっときの1ドル160円台から140円ぎりぎりのラインまでドル安円高となっています。これは、今まで苦しんできた百均ストアにとっては、かなり追い風となります。となれば、今後の株価上昇も期待できるかもしれません。そこで、上場している百均企業3社(セリア、キャンドゥ、ワッツ)の株をこれから買うとしたら、どこが有望か考えてみましょう。
上場来高値更新中の「サンリオ」、冴えない「オリエンタルランド」明暗を分けたのは猛暑の影響?
「富士急」「ラウンドワン」はいかに…
ここ数年、気温35度を超える猛暑日が当たり前のように続くのが、日本の夏となりました。この時期に、観光に訪れた外国人の方にとっては、日本の印象が悪くなるのではないかと心配です。最近では、熱中症のリスクが高い日には、外出を控えて、エアコンの効いた室内で過ごすよう自治体からアナウンスが流れてきます。とくに小さいお子さんや、年配の方がいれば、酷暑での外出は、命取りになりかねません。 9月2日に発表された気象庁からの資料によると、2024年の7月の全国の平均気温は、去年の記録を上回って過去1位となっています。8月も連日「暑い」が合言葉になっていましたから、おそらくこちらも高記録となりそう。さらに、気象庁の見通しでは、9~10月も平気気温は高い見込みとなっています。この暑さのせいでしょうか? 日本のテーマパークのツートップ、オリエンタルランドとサンリオの株価の明暗が、ぱっきり分かれています。
2期連続で減益…負け組だった「ワークマン」が復活? 株価上昇は円高、異常気象が要因か
かつてのスター銘柄の行方
2024年の夏のゲリラ豪雨には、ほとほと嫌気が差しました。さっきまでギラついていた空が一転、怒り狂ったように雷を落とし、容赦ない量の雨を降らせます。こうなれば、傘などなんの役にも立たず、全身びちょびちょ。とくに足元は靴のままプールにでも入ったような惨状です。しかも、突然やってきますので、長靴で備えることも難しくやっかいです。そんなとき、SNSで「ワークマンの濡れない靴がすごかった!」という投稿が流れてきました。土砂降りでも、まったく靴の中に水が浸水しなかったというのです。さっそくワークマンの公式サイトで調べてみるとありました! 防水シューズハイバウンスレイン(2,900円)。なるほど、これは夏のマストアイテムになりそうです。
優待銘柄で注目の「すかいらーく」、店舗数が減っても決算が好調な理由
アニメとロボットが肝に
夏休みに実家(愛媛県)に帰省した際、甥っ子たちがしょっしゅうガストに行くという話を聞きました。田舎だと遅くまで開いているお店が少ないので、ファミレスはとても重宝するとのこと。わたし自身は、子供が小さい頃はよく利用しましたが、ここ数年はほとんど利用したことがありません。そのため、投資対象としてもノーチェックでしたが、せっかくなので調べてみたら、思いのほか発見がありました!
アシックスとミズノの株価は半年で約2倍に…その他スポーツブランド3社と差が広がる
強いものについていく戦略が優位に
この連載記事でも、登場回数の多いスポーツ関連銘柄、前回は、ちょうど半年前にスポーツブランド5社(アシックス、ゴールドウイン、デサント、ヨネックス、ミズノ)の明暗について言及しました。2024年2月時点では、アシックスとミズノが圧勝。ほか3ブランドの株価は低迷していました。その明暗を分けたのが、ちょうど8月、そうです。まさに1年前の今時期発表の決算で、各ブランドの株価の方向性が示されました。参考記事:アシックスとミズノが圧倒…スポーツブランド5社の明暗を分けた、投資家が注目したポイントとは?
ミスドを運営する「ダスキン」は冴えない決算、それでも株価が上昇トレンドを描いている要因とは?
店舗数は回復傾向に
最近、ドーナツ屋さんで行列ができているのをしばしば見かけます。今さら?と思いますが、SNSなどの影響で、映えるドーナツが人気のようです。日本のドーナツといえば、だれもがミスタードーナツを思い浮かべるのではないでしょうか? ドーナツ市場でおおむね50%以上のシェアを占めており、2024年3月末時点では、1,017店舗あります。じつは、ミスドの店舗数は、2013年3月期の1,377店舗をピークに、21年3月期には961店舗と、3割以上減少していました。その後、コロナの巣篭もり需要で見直され、22年3月以降は3年連続で増加しています。さらに25年3月期は40店と野心的な出店計画を立てています。
グミ人気で好調な「カンロ」、進化を続けるコンビニおやつの「不二家」 決算翌日の株価はどうだった?
猛暑で高まるおやつ需要
連日の猛暑が続いております。こうも暑いと、ついつい涼を求めて用もないのにコンビニに入ってしまいます。そのたび市場調査をかねて、お菓子の棚を物色するのですが、最近は、箱ものが減って、パウチタイプのものが主流となっています。原材料高の影響による値上げをさけて、少量で価格据え置きといった作戦を取っているのかもしれません。以前、グミ人気で業績が好調なカンロをこの連載で取り上げましたが、相変わらずグミの人気は堅調で、どこのコンビニに行ってもグミ売り場は一等地にあります。参考:高まるグミ人気で予想を超え好調の「カンロ」決算で注目した2つの数字とは?ちょうど先日7月29日に、カンロの決算発表がありましたので、数字を確認してみましょう。
5年で売上が194倍! スキマバイトアプリ「タイミー」、上場後の株価はどうなる?
今後、ますます市場を独占していくか
この連載ではほとんど取り上げたことがないIPO株ですが、最近やたらと耳に入ってくるため、とても気になっているIPO株があります。7月26日上場のタイミー(215A)で、短期・単発の仕事を求める求職者と、迅速に人手を確保したい企業をマッチングするオンラインプラットフォームを運営しています。2017年6月に設立されているので、わずか7年で上場の急成長企業。しかも、創業者である社長の小川嶺氏はなんと27歳! 起業したのは大学在学中というから驚きです。