はじめに
日経連続増配株指数とは?
配当を毎年増やし続けられる企業は長期的に安定した収益基盤を持つと評価できます。そこで増配を続ける国内企業の株価動向を表す指数として「日経連続増配株指数」が開発されました。
「日経連続増配株指数」の特徴として、国内証券取引所の全上場銘柄が対象であり、実績ベースの増配を原則10年以上続ける銘柄のうち、連続増配の年数上位から70銘柄を上限に採用されます。年1回定期見直しが実施され、6月末に入れ替えが行われます。時価総額ウエート方式で算出(日次終値ベースで算出)、各銘柄のウエート上限は5%となっています。なお、2010年6月末を基点(10,000)として遡及算出されています。
同指数も6月13日に定期入れ替えを実施されました。採用銘柄は、以下の通りです。
- MonotaRO
- アステラス製薬
- ファルコホールディングス
- ノエビアホールディングス
- テイ・エステック
- ゴールドウイン
- 山口フィナンシャルグループ
一方、除外銘柄は、以下の通りです。
- アルフレッサホールディングス
- OCHIホールディングス
- クリーク・アンド・リバー社
- スカラ
増配を継続している企業の中には自己資本比率が高い(財務健全性が高い)銘柄が多いことも特徴の一つです。 平常時に利益を蓄積して自己資本を厚くした分、業績が一時的に落ち込んでも配当を出すための原資があります。
なお、大和アセットマネジメントからは、日経連続増配株指数に連動する初のファンドが登場しています。
両指数ともTOPIXと比較しても高パフォーマンスを示しています。2024年8月や2025年4月のような市場が大きく調整する局面で、下値抵抗力を発揮するのが特徴です。
投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward HOME]